- 発行日 :
- 自治体名 : 福井県あわら市
- 広報紙名 : 広報あわら 第254号(2025年4月)
■地域力創造アドバイザー 堅達京子(げんだつきょうこ)さん
あわら市の地域力創造アドバイザーに就任して1年が経ちました。2月15日には、市民の皆さんに向けた講演と副市長との対談を行いました。テーマは「地球沸騰化を食い止めよう!あわら市を豊かにする脱炭素のまちづくり」です。
脱炭素を進めるうえで一番大切なことは、限られた予算の中でアイデアを出し合い、「一石二鳥、三鳥」となる政策を生み出すことです。そして、「脱炭素だから我慢が必要」「コストがかかって苦しくなる」といったネガティブな発想ではなく、「脱炭素で豊かになる、幸せになる、未来のあわら市への投資になる!」というポジティブな発想が大事です。
例えば、あわら市には北潟湖という素晴らしい自然があります。その周辺には風車が立ち並び、再生可能エネルギーの推進に役立っています。さらに、観光や環境教育にもとても効果があるのです。あわら温泉に宿泊した観光客や修学旅行生たちが、北潟湖でカヌーなどの体験をしながら自然や生物多様性について学び、実際に風車を見学して風力発電やエネルギーについて学ぶ。こうした取り組みがとても良い評判を呼び、あわら市がサステナブル・ツーリズムの“聖地”として注目されるようになれば、たくさんの人々が訪れるようになる。そんないい循環が生まれたら素敵だと思いませんか?
北陸新幹線芦原温泉駅開業から1年。今後はEVバスやEVタクシーを導入したり、自転車道を整備してサイクリングを楽しんでもらったり、有機栽培の美味しい食材を充実させるのもいいですね。石油から作られる化学肥料の使用を減らせる有機栽培は、CO2の削減にもつながります。
こんなふうに、どんどん良い循環が生まれたら素敵ですね。今、求められているのは、人口減少時代に夢や希望を持てる「脱炭素のまちづくり」だと思います。具体的にどう進めていけばいいのか、皆さんと一緒に知恵を出し合いましょう。今年度もどうぞよろしくお願いします。