くらし 美浜町にぎわい交流センター 美浜未来(これから)想作所 まほら オープン

5月8日に、美浜町にぎわい交流センターがオープンしました。本センターは、町のにぎわい創出を目的とする「まちなか交流拠点」をコンセプトに整備したものです。
今月号では、本センターの概要や開所式の模様をお知らせします。

■整備の目的と経緯
町では、JR美浜駅から町生涯学習センターなびあすまでのエリアを「にぎわいゾーン」と位置付け、美浜らしいにぎわいの創出を目的とした「みはまシナプスプロジェクト」に取り組んでいます。
プロジェクトでは、これまで町民ワークショップや有識者会議等を通じて、にぎわいゾーンの在り方を探ってきました。その中で、にぎわいの創出に必要な「人づくり」「空間づくり」「コンテンツづくり」の3つのテーマを実現するため、にぎわい交流の拠点となる本センターを整備する運びとなりました。
整備に当たっては、町と相互友好協力協定を締結している福井大学が設計を監修し、町民ワークショップ等での意見やアイデアを可能な限り反映しています。

■にぎわいと学びの拠点に
本センターでは、幅広い世代や町内外の人と人を結ぶ交流拠点として、学びの提供を通した関係人口の拡大を図っていきます。また、学びによる新たなにぎわい創出とまちの未来を担う人づくりとして、小中学生が探究学習に取り組む公設塾「放課後教室サン」や高校生が地域づくりを考える「学びコミュニティKai」の活動拠点となる他、商品開発等で利用できるシェアキッチンや交流室等も備えており、世代を超えたつながりや学びの場として活用していきます。

■開所式を開催
4月19日に、開所式が町にぎわい交流センターで開催され、郷市区や福井大学、町内小中学校関係者等約50人が出席しました。
当日は、学びコミュニティKaiの高橋はるかさんと宮田桃羽さんが司会を務め、本センターの愛称が発表された他、放課後教室サンの模擬授業や学びコミュニティKaiの1期生で全国高校生マイプロジェクトアワード2024に出場した田邉来奈さんと中川世梨奈さんの発表が行われ、本センターの門出を祝いました。

■愛称 美浜未来(これから)想作所 まほら
まほらは「素晴らしい場所」を意味する日本の古語で、人との縁や過去・今・未来のときをつなげる場所を表現しています。一瞬のひらめきやここで過ごすひと時が、多くの人にとって幸せの源となるような空間を目指します。

■施設の概要
所在地:美浜町郷市第27号16番地の1
構造:木造2階建て
面積:
敷地…320.13平方メートル
延べ床…256.97平方メートル
開館時間:午前10時から午後7時
休館日:土曜日、日曜日、祝日年末年始(12月28日~1月3日)
※上記以外に休館する場合、事前にお知らせします。

▽コミュニティスペース(1階)
放課後教室サンの授業や学びコミュニティKaiの活動の場となる他、さまざまな人が交流する場として機能していきます。

▽コワーキングスペース(※)(1階)
誰でも気軽に利用できるスペースとなっており、予約が空いていれば、いつでもご利用いただけます。※さまざまな年齢、職種、所属の人たちが空間を共有し、仕事を行う場所

▽交流室(2階)
交流を促す場として設けています。小規模なワークショップや交流会・座談会等、集える場となっています。

▽たくさん交流して、新しいことにチャレンジしたい!
放課後教室 サン
中川 心美(ここみ)さん
(興道寺)
放課後教室サンでは、授業や活動を通じてさまざまなことにチャレンジして、新しい発見ができます。サンの活動では、今まで体験したことがなかった活動や、新しいことに挑戦ができて、とても楽しいです。
まほらが完成し、この場所を使って多くの人たちと交流できるようになると思うので、これからも新しいことにチャレンジしていきたいです。

▽町の人たちが関われる機会を作っていきたい!
学びコミュニティ Kai
高橋 はるかさん
(日向)
学びコミュニティKaiでは、自分たちで考えたテーマに沿ってプロジェクトに挑戦したり、探究テーマの実践として町や団体のイベントに参加したりしています。
まほらの開所式では司会を務めさせていただき、貴重な経験となりました。私自身、人と関わることが好きなので、これからまほらでたくさんの人と交流し、町の人と人とが関われる機会を作っていきたいです。

■美浜町にぎわい交流センターの設計に携わった 福井大学 野嶋 慎二(しんじ) 教授
▽にぎわい交流センターから町のにぎわいを
美浜町にぎわい交流センターの設計には、明るくて人が集まりやすい場所を作りたいという思いを込めました。
センターの外観は、街並みの雰囲気との調和を図るため、美浜町の焼き杉を活用し、内観は、1階を一つの空間として使用でき、子どもたちの活動や講演会、展示会等、自由に使っていただけるつくりとなっています。
今後、放課後教室サンや学びコミュニティKaiの子どもたちにこのセンターを家のような気持ちで使っていただき、将来、社会に羽ばたいていくことを期待しています。
子どもたちと一緒に地域の方々も使用していただき、このまほらから町を盛り上げていただければと思います。

問い合わせ先:町まちづくり推進課シナプスプロジェクト推進室(担当・萩原/久木)
【電話】32-6701