- 発行日 :
- 自治体名 : 山梨県
- 広報紙名 : 山梨県の広報誌ふれあい 特集号 秋 vol.86
■01ー高付加価値
▽国内初 ブドウの選果機実証開始 品質の安定を目指す
国内初となる光センサーと人工知能(AI)を組み合わせたブドウ選果機の実証機が完成しました。これにともない、県とJA全農やまなしなどをメンバーとした「ぶどう房選果実証運用コンソーシアム」は7月15日、選果機を設置したJAフルーツ山梨日川共選所(山梨市)で、関係者を集めてセレモニーを開きました。
現在、農家が出荷した箱ごとに等級を決めているため、同じ箱に詰められたブドウの中でも品質にばらつきが生じることがあります。選果機は、房ごとに光センサーで糖度を測定し、AIが果粒の大きさや着色、房の形状などを解析して選別します。実用化すれば、安定した品質のブドウを市場などへ流通させることができます。
実証では各JAからブドウを持ち寄り、光センサーで糖度を測定し精度を高めるとともに、AIに学習させます。当面は輸出用を中心にモデル的に取り組み、4~5年先の実用化を目指します。
県は、他のブドウ産地との差別化や競争力を高め、生産者の所得向上につなげていきます。
■02ー魅力発信
▽インフルエンサーら 山梨の魅力を再発見 交流会開催
山梨県は8月20日、赤坂プリンスクラシックハウス(東京都千代田区)で、県にゆかりのあるインフルエンサーや企業・団体関係者などを招いた交流イベント「♯やまなしミートアップ」を開催しました。
多くの人の考え方や行動に多大な影響力を持つインフルエンサーなどを通じて県の魅力を発信するため、最新情報を紹介するブースを設置したほか、県産の食材を使用した料理やお酒を提供しました。
会場では、約100人の参加者に日本酒やワインのほか、オリジナル品種のブドウ「サンシャインレッド」や奨励品種の米「にじのきらめき」、ブランド牛肉「甲州牛」やオリジナルのブランド魚「富士の介」を使った料理などを堪能してもらいました。
県が推進する「富士トラム」や「やまなしモデルP2Gシステム」の紹介、郡内織物を使った夏服「かいくーる」も展示しました。長崎知事は「山梨の魅力を再認識していただいて、さらに山梨を好きになってもらい、その魅力を発信していただきたい」と呼び掛けました。
■03ー防災対策
▽火山防災対策強化へ 23都道県が一致団結
山梨県が火山災害警戒地域に指定されている23都道県に呼びかけて結成した、火山防災強化推進都道県連盟(連盟代表幹事・山梨県)は7月23日、全国知事会に合わせて青森県で今年度の総会を開催しました。
総会では、国に対して火山の噴火予測・前兆現象などの監視・観測体制の強化や火山専門人材の育成・確保に関する支援、大規模降灰対策の具体的な検討などを求めていくことを確認しました。また、本県の富士山科学研究所・藤井敏嗣所長が大規模噴火に伴う降灰対策について説明しました。
総会で長崎知事は「火山防災対策は、ようやくスタートラインに立った段階。これからも23都道県が一致団結して、国と役割分担をしながら、強力に取り組みを進めていく」とコメントしました。
