- 発行日 :
- 自治体名 : 山梨県甲府市
- 広報紙名 : 広報こうふ No.830 2025年3月1日号
■楽しみながらスキルアップ!「手話塾」
「ろう者と話してみたい」「覚えた手話を生かしたい」「もっと手話を上達させたい」と思っても、そうした場を見つけるのは難しいですよね。甲府市には、ろう者と直接会話ができ、手話のスキルアップを目指せる場、『手話塾』があります。実際に訪れてみました!
◆手話で話したり、笑ったり、和気あいあい!
毎週金曜日の19時から20時30分まで、北新にある聴覚障害者情報センター内の会議室で開催されている手話塾。手話学習用のDVDを見ながら、分からない手話をすぐに質問できたり、冗談を交えたやりとりもあったりと、和気あいあいとした雰囲気でした。手話塾に参加するには、まず手話奉仕員養成講座を受け、基本的な知識を身に付けることをお勧めしているそうです。
◇手話奉仕員養成講座
毎年5月から翌年3月まで開催する手話講座。令和7年度の募集は『広報こうふ』4月号に掲載予定です。詳しくは、障がい福祉課までお問い合わせください。
【電話】055-237-5240
『広報こうふ』令和5年11月号の市民レポーターのコーナーで、深澤さんが取材しています。こちらも併せてご覧ください!
◆手話を通して交流の輪を広げる
手話塾は、甲府市聴覚障害者協会によって2000年に立ち上げられました。役員であるろう者(約14人)が講師となり、手話で会話をしたい・学びたい聴者と交流し、コミュニケーションの幅を広げることを目的としています。初心者向けの“ユースコース”、中級〜上級者向けの“アドバンスコース”、手話通訳者限定の“プロコース”の3コースがあり、講師2人が交代で指導や交流をしています。講師の保延(ほのべ)浩貴(ひろたか)さんは、「昔と比べてろう者への理解は深まっていますが、まだまだ課題はあります。それらにも目を向け、理解を広めていきたいです」と語っていました。
◆聴者に聞いた手話塾の魅力
手話塾では音声を使わず、日本手話※を使用しており、“通じる力を育む”ことを大切にしているそうです。
受講者からは、「講師との距離が近く、手話を通して生活や歴史などを知るのが楽しい!」、「ろう文化を知ることができる」、「手話のことば遊びがおもしろく、笑いが絶えない」などのお話を伺うことができ、手話塾が多くの方に親しまれていることが分かりました。
※日本手話…手や指だけでなく、顔や肩の動きも重要な要素とする視覚言語
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■今月の担当レポーター 深澤 朗子
手話塾での学びは、英会話教室と同じで、街の中でろう者と出会ったときに声をかけるなど、普段の生活の中で生きてくるものだと感じました。手話塾を通じてコミュニティの輪が広がり、新しい出会いや学びがあることを期待しています。