くらし 謹賀新年「新春あいさつ」

新年あけましておめでとうございます。市民の皆さまには、輝かしい新春を健やかにお迎えのことと心からお慶び申し上げます。南アルプス市長に就任し、三期目の折り返しの年を迎え市政を担う責任の重さを改めて実感しています。

■姉妹都市への思い
昨年元日の能登半島地震は、本市の姉妹都市である石川県穴水町に甚大な被害をもたらし、私たちに大きな衝撃を与えました。
南アルプス市では震災直後から、穴水町の一日も早い復旧を願い、支援物資の搬送や職員派遣を行い、また市民の皆さまからも心温まるご寄付をいただき、穴水町に届けることができました。
私自身も昨年11月25日に穴水町を訪れ、未だ残る被災状況に驚き、穴水町の吉村町長と会談する中で、長期的な復興支援が必要だと感じたところです。
今年の2月22日には八田地区の総合交流ターミナル(ハッピーパーク)において、穴水町特産品の販売を中心とした「かきまつり・まいもん朝市」が開催されます。市民の皆さまにおかれましては、この機会にぜひ穴水町の逸品を堪能していただくとともに、さらなる復興支援へのご協力をお願いします。

■生活と経済をより強く
市の玄関口に大きな賑わいと活力を生み出すため、南アルプスインターチェンジ南側の「fumotto南アルプス」に株式会社ヒカレヤマナシを運営会社として迎え「地域交流エリア」が昨年の6月末にオープンしました。
今年の4月には、「大型商業エリア」へのコストコホールセール南アルプス倉庫店の開店が予定されています。開店に伴う地元雇用は約300人、集客については年間約200万人と試算されています。
さらに多くの人に訪れていただけるよう、2つのエリアと本市が一丸となり南アルプス市の魅力を発信していきます。
なお、開店に伴う交通渋滞については多くの市民の皆さまの関心事であると思います。市においても国、県、県警、ネクスコ中日本など関係各所と協力し対策を進めています。駐車場についても臨時駐車場を含め約1,300台を確保します。開業時の一時的な混雑はあるにしても、恒常化することのないよう、市として対策を講じます。
また、企業誘致につきましては、「株式会社トリケミカル研究所」や「株式会社昭栄精機」、「株式会社日建」、「株式会社コーセー」、「武蔵エナジーソリューションズ株式会社」、「川崎陸送株式会社」など、優良企業が操業にむけて準備を開始しています。多くの雇用創出と地域経済への効果が期待され本市の未来に好影響をもたらすと確信しています。

■将来を担うこどもたち
子育て支援施策については「こども・子育て応援都市」の実現に向け、幼児教育・保育料の無償化や小中学校の給食費無償化、18歳までの医療費の助成など、全国でもトップクラスの子育て施策を実施してきました。その成果により、子育て世帯の移住は着実に増加しています。この流れを絶やすことなく、こどもと家庭に対する施策を総合的に推進するため、令和7年4月から「こども応援部」を新設し、組織体制を更に充実させ、子育て応援のトップランナーとして取り組みを更に強化します。

■南アルプス市の道しるべ
市の最上位計画である第2次総合計画が令和6年度末に計画期限を迎えることから、第3次総合計画の策定を進めてきました。策定にあたっては市民会議を開催し、多くの市民や高校生などから、さまざまなご意見をいただき、市の将来像を「人がつどい次世代につなぐ活力ある南アルプス〜自然と暮らしが調和した幸せ共感都市〜」と定め、市民の皆さまの幸福度を計画の最上位指標に位置づけています。
第3次総合計画の計画期間となる次の10年は、本市が大きな飛躍を遂げる上で大変重要な期間です。本市に関係する全ての皆さまと一緒に本計画に沿って、幸せを共感できるまちを創ります。

■さらなる飛躍のため
南アルプス市は中部横断自動車道と新山梨環状道路が交差する交通の要衝であり、さらに2034年以降の開通予定であるリニア中央新幹線により、品川駅まで25分の山梨県駅(仮称)から車で10分程度の好立地になります。このため都心への通勤圏となる立地を生かした政策を推し進め、より多くの人や優良企業を積極的に呼び込み、市の目指す将来像である「自然と暮らしが調和した幸せ共感都市」の実現を目指します。
結びになりますが、新しい年が、皆さまにとって、幸多き年となりますよう、ご祈念申し上げるとともに、飛躍の年となることを念願して、新年のあいさつとさせていただきます。

令和7年1月1日
南アルプス市長 金丸 一元