くらし 令和7年度 施政方針(1)
- 1/43
- 次の記事
- 発行日 :
- 自治体名 : 山梨県甲斐市
- 広報紙名 : 広報甲斐 令和7年4月号
2月27日に開会した市議会定例会で、保坂武市長が令和7年度の施政方針を述べました。その要旨を紹介します。
本年4月から、「第3次甲斐市総合計画(前期基本計画)」が新たにスタートします。「緑と活力あふれる生活快適都市」を、目指すべき市の将来像として前計画から継承しながら、引き続き5つの基本目標を掲げました。また、新たに、人口減少対策や地方創生を目的に、「甲斐市デジタル田園都市構想総合戦略」を重点目標として組み入れました。
令和7年度の予算編成に当たっては、政策課題の着実な推進と健全財政の堅持を基本に、施策の選択と集中を図りました。また、私が昨年9月の市長選挙において掲げた5つの公約につきましても、実現を目指し、予算に反映させました。
歳出予算の主なものについて、第3次甲斐市総合計画(前期基本計画)の基本目標に基づき説明します。
◆まちづくりは人づくり 生涯にわたる学びのまち[教育・文化]
◇学校教育の環境整備
市が独自に費用を負担することで、学校給食費や保育施設等の副食費等を第2子半額、第3子以降無償とします。
学校教育支援員や学力向上支援スタッフ等の適切な配置により、教職員の負担軽減と子どもたちの学習環境充実につなげます。
全11小学校にインターネット回線を増設する他、学校施設の整備については、施設の現状を見極め、財政負担の縮減を図りながら、適切に進めます。
また、英語検定料の補助などを行い、英語教育の充実を図ります。
◇生涯学習・文化活動
甲斐市文化財保存活用地域計画に基づき、歴史文化資産の調査研究や魅力発信に努めます。
また、ブックスタート事業などを通じ、魅力ある図書館づくりや本に親しむ環境づくりに取り組みます。
◇スポーツ活動の推進
市民一人1スポーツを目標に、年間を通じて各種スポーツ教室やイベントを実施し、スポーツへの参加機会の拡充を図ります。
◇Kai・遊・パーク屋内プール
公民連携手法による再整備を引き続き検討します。併せて、釜無川レクリエーションセンターとの温浴機能の集約・複合化についても検討します。
◇創甲斐教育
この4月から、「第3次創甲斐教育推進大綱」がスタートします。創甲斐教育の開始当初から取り組んできた「国語力の向上」、「自己表現力の向上」、「体力の向上」の推進と併せ、「心豊かにたくましく未来を生きる甲斐っ子づくり」、「未来への可能性を拓く学びとスポーツの推進」、「誰もが安心して学べる快適な教育環境づくり」の3つの基本目標を達成するための施策に取り組みます。
◆健やかで心ふれあう安心に暮らせるまち[福祉・健康]
◇地域福祉
第3次甲斐市地域福祉計画に基づき、本市に暮らすすべての人が、心豊かに暮らせるまちを目指します。
また、自殺防止対策として、関係機関との連携を強化しながら、包括的支援に取り組みます。
◇障がい者福祉
甲斐市第7期障がい福祉計画・第3期障がい児福祉計画に基づき、地域福祉の向上に努めます。
◇高齢者福祉
第10次高齢者保健福祉計画・第9期介護保険事業計画の基本理念である「住み慣れた地域でいつまでも笑顔で元気に安心して暮らせるまちづくり」の実現に向け、各施策に取り組みます。
高齢者のフレイル予防の出張講座や個別訪問相談などに取り組むことで、高齢者の健康の保持増進と健康寿命の延伸を図ります。
また、高齢者福祉タクシー・バス利用料金助成事業について、利用希望者の実情に合わせ、対象となる要件を緩和します。
◇子育て支援
令和7年度を始期とする「第1期甲斐市こども計画」に基づき、子育て施策の一層の強化を図ります。
すべての妊産婦、子育て世帯、子どもへの一体的な相談支援を行う機関として「甲斐市こども家庭センター」を設置し、関係機関との連携を図ります。
甲斐市版ネウボラ推進事業については、女性が住みやすく安心して子育てができるよう、きめ細かく切れ目のない子育て支援の充実を図ります。
「日帰り型産後ケア事業」を拡充し、心身ともに不安定になりやすい出産後の母親の育児負担軽減に努めます。
また、歯周病菌の影響による早産等のリスク低減を図るため、新たに「妊婦歯科健康診査事業」を実施します。
◇保健事業
生活習慣病の改善、疾病予防、重症化予防のため、総合健診および人間ドックの充実を図ります。また、各種定期予防接種に、新たに帯状疱疹予防接種を加えます。
骨髄等移植の推進とドナー登録の増加を図るため、「骨髄バンクドナー支援推進事業」を実施するとともに、骨髄移植手術等に伴い低下した免疫機能の回復を図るため、「造血幹細胞移植後予防接種支援事業」を実施します。
◇市民温泉
3つの施設を集約・複合化し、再整備することで幅広い年齢層の利用を促すとともに、新たなにぎわいを創出し、住民福祉の向上と地域活力の活性化につなげていきます。