- 発行日 :
- 自治体名 : 山梨県西桂町
- 広報紙名 : 広報にしかつら 令和7年3月号
■今月のテーマ「あなたとあなたの大切な人のために、タバコをやめましょう」
山梨県は、全国でも上位の喫煙率であることを知っていますか?なんと喫煙率は全国8位、3人に1人が喫煙している割合となります。喫煙は発がん率を大幅に高めたり、生活習慣病、COPD(慢性閉塞性肺疾患)などの発症要因となったりします。また、他人が吸っているタバコの煙にさらされる人は病気になりやすく、喫煙による関連死者数は、年間15,000人と言われています。
◇喫煙者は非喫煙者に比べて寿命が10年縮まる
喫煙者は非喫煙者に比べて寿命が10年縮まるとされています。毎日喫煙する人は、非喫煙者に比べて肺がんになる確率は4.5倍。20歳以下から吸っていた人は6倍にもなるといわれています。更に、喫煙者の中でも1日に2箱以上吸うヘビースモーカーは、アルツハイマー型認知症になるリスクが2.57倍となります。
35歳までに禁煙できれば、ギリギリ非喫煙者並みに、45歳までなら余計な死亡リスクをある程度回避できるとされています。
◇副流煙は主流煙よりも発病のリスクが高い
男性で4,500人、女性で10,500人と、数多くの方がタバコの影響を受け亡くなっています。女性の人数が多いのは、配偶者や家族といった周囲の男性の喫煙率が高く、その影響を受けているからです。たばこの煙に含まれる有害物質は、喫煙者だけでなく周囲の人にも健康被害をもたらします。自宅や職場、公共の場所において、周囲の人へ健康被害を与える可能性があることを意識し、受動喫煙について考えてみましょう。
(1)車の窓を開けて喫煙をする
(2)換気扇の下で喫煙する
(3)空気清浄機のそばで喫煙する
これらでは受動喫煙は全く防げません。大切な人を守るためには禁煙をすることが最も効果的です。
◇加熱式タバコなら大丈夫!?
「紙タバコよりも有害物質が少ないから大丈夫」そう考えていませんか?加熱式タバコにもニコチンや発がん物質が含まれ本人と周囲への影響は大きいといわれています。有害物質の量が減少しても、病気になるリスクは全く下がらないという研究結果が出されており、加熱式タバコなら大丈夫!という考えは間違いであると言えます。
◇専門医の受診“禁煙外来”という選択肢もあります
やめたくてもやめられないのは「ニコチン依存症」という病気だからです。ニコチンの働きはドーパミンを放出することで、集中力を高めたり、気分が高揚したり、眠気を覚ましたりと覚醒させる効果があります。これはいわば覚せい剤と同じ働きであり、覚せい剤の一種であると捉えても過言ではありません。依存症は専門医や禁煙補助薬の力を借りなければ、なかなか自分だけの力で克服できるものではありません。禁煙外来では、薬剤を使用した治療が行われます。要件を満たせば医療保険の適用にもなります。禁煙を成功させるための選択肢として、利用を考えてみましょう。
タバコの害は吸っている本人だけのものではないことを理解し、今すぐ禁煙をはじめましょう。「禁煙」は本人や周りの人の健康を守るうえで、優先順位の高い取り組みです。「いつかやめる、やめたい」と思っている方は、今こそ禁煙をスタートしてみませんか?
問合せ:福祉保健課 保健係
【電話】25-4000