くらし 議会だより-6月伊那市議会定例会 一般質問(5)

■髙橋姿(たかはしすがた)
▽日本酒の酒造好適米の生産について
問:酒米と主食米の価格差が大きい。ふるさと納税の返礼品への寄付金使途を限定し、酒米を含む農業の再生産基盤に目的を限定し充てることは可能か。
答:市長…寄付金の使途のうち観光・産業の振興があるため、事業実施の必要性が認められれば可能。クラウドファンディング型も検討したい。

▽ICT教育のバランスと学習障害
問:多様な学び方の選択が識字障害等の学習障害の児童には特に必要。宿題に取り組めないことも不登校のきっかけとなる。ICT機器利用の研究や実践は可能か。
答:教育長…様々な特性を持った学習障害の児童生徒に対する適切なICT機器利用の研究をさらに継続していきたい。

▽自治会・民生委員・消防団の見直しについて
問:西箕輪地区では会議の参集範囲や育成会の活動予算割当、吹上区では班編成を大きく見直した。民生委員の定数や地区割の見直しは可能か。
答:市長…西箕輪地区や吹上区の事例は先進的。情報共有を各地区に行い横展開を図りたい。民生委員の地区協議会の定数は伊那市の定員の範囲内において調整が可能。地区割に関しては協議会で調整すれば今年の改選時にも変更が可能である。

■三石佳代(みついしかよ)
▽学歴による支援格差是正と勤続意欲向上のための政策について
問:高校、大学の授業料無償化や奨学金返還支援補助金は学歴による支援格差を生んでおり公平でない。奨学金返還支援をする一方で学歴による支援格差を生まないよう公平性を保つ取り組みをしているか。
答:市長…学歴による支援格差があるとは考えておらず、そのような取り組みは行っていない。

問:中卒者と大卒者では基本給などの収入に差がある。最大120万円の返還支援は学歴による金銭的支援に明確な差を生んでいる。市としてこの差を是正する考えはあるか。
答:市長…学校を卒業した後の進路は個人の選択。進学した場合は入学金や授業料などを払い、就職後に奨学金を返済している場合もある。学歴による差があること自体が議論のスタートではなく、どのような生き方を選択するかという個人の選択の問題と認識している。

問:雇用者側からは若年層の早期離職に対する苦悩の声が聞かれ、勤続意欲を高める政策の必要性を感じている。市内に勤務していることを条件に、勤続年数に応じて住宅購入や新築時の補助金に別途加算してはどうか。授業料一年間分を50万円と換算し、中卒者には7年分の350万円、高卒者には4年分の200万円を上限として支給することはできないか。
答:市長…転職理由は様々で、定額を支給する制度では改善にはつながらない。企業では離職抑制のため職場環境改善に取り組んでいる。また、伊那市では、勤労者互助会を補助し、福利厚生の充実を支援している。

■吉田浩之(よしだひろゆき)
▽フィンランド視察の参加者について
問:フィンランド視察に参加した職員及び公募により参加した方はどのような方々か。
答:市長…公費参加は市長、企画部と農林部の職員、保育士、学校長、正副議長、地域おこし協力隊。公募参加は上伊那森林組合、ミドリナ委員会、信大研究員、酒造会社、大学生等。

▽フィンランド教育の特徴と伊那市への活用
問:フィンランド教育の特徴を伊那市の教育にどのように生かせるか。
答:教育長…森を活用し五感を通じて学び、一人ひとりの成長に寄り添う教育は評価できる。森を子どもの居場所として充実させ生かしていきたい。

▽視察参加者の教育への関わりについて
問:視察参加者はどのように教育に関わっていくか。
答:市長…多様な立場の参加者が連携することで伊那市らしい森と学びが広がっていくと期待している。教育長校長会等で理解を深め、考えを共有し、教職員の研修も行いたい。

▽学校におけるICT機器活用について
問:授業でのICT機器活用と、紙と鉛筆での学習の扱いはどうなるか。
答:教育長…ICT機器と、紙と鉛筆での学習は、それぞれの利点を生かしつつバランスよく活用していきたい。