くらし 教育委員会だより No.162

■令和7年度 飯山市教育施策の主な事業
飯山市教育長 山田 晃

飯山市教育委員会といたしましては、今年度も「子どもから大人まですべての市民のための教育行政をどのように進めていくか」を大事な課題と捉え、次のような取組を進めてまいります。

▽子どもを真ん中においた学校教育の推進
4月8日に城北小学校が開校しました。一学期は仮校舎(旧戸狩小学校)での生活となりますが、新校舎建設工事は一学期中の完成に向け順調に進んでいます。二学期は新校舎に移転してスタートし、開校記念式典も予定しています。城北小学校では、英語教育、ICT教育、ふるさと学習等を充実させるとともに、小中連携教育カリキュラムを推進し、小中学校9年間の継続性による学びの向上を図ります。
飯山市の小中学校では「子ども中心の学校」の実現を目指し、「いじめや不登校を出さない学校づくり」「授業力向上と学ぶ力を高める学校づくり」の2本柱を据えて、一人一人の児童生徒の心に寄り添い「子どもを真ん中において考える教育」を推進していきます。また、地域に出向き、地域を知り、地域とつながることで「地域と共にある学校づくり」も進めていきます。

▽中学校休日部活動の「地域クラブ移行」の推進
中学校の休日部活動の地域クラブ移行につきましては、岳北4市村による「みゆき野ジュニアクラブ地域連携協議会」を立ち上げ、広域連携を視野に入れた取組を進めています。すでに地域クラブで活動している卓球、野球に加え、剣道、バスケットボール、陸上競技等でも地域クラブの立ち上げに向けて検討を進めており、可能なところから順次活動を始めていきます。

▽保育園・小中学校保護者の負担軽減を進めます
保育園・幼稚園・小中学校に通うお子さんをもつ保護者の皆様の経済的な負担軽減のため、保育園・幼稚園の給食費の完全無償化や保育料の軽減、小中学校の給食費を5割軽減から7割軽減といたしました。
また、今年度から保育園と幼稚園で米飯給食を実施します。朝の忙しい時間帯の保護者の皆様の負担軽減を図るとともに、飯山の美味しいお米で炊いた温かいご飯を提供することで食育にもつなげていきたいと考えています。このように子育て支援を大切にした取組を引き続き進めてまいります。

▽2028国スポ飯山大会に向けて
飯山市は2028国民スポーツ大会で冬季のスキー競技、夏季のカヌースプリント競技の会場となります。国スポ飯山市準備委員会では、総会・常任委員会・専門委員会・専門部会を組織し、飯山市開催推進総合計画にそって各種計画や要項等を策定し、競技役員や指導者・選手の育成を進めています。これらの取組を通して、スポーツの振興と地域文化の発展につなげてまいります。

▽計画に基づき男女共同参画を進めます
「誰もが自分らしく暮らせる飯山市」を目指した第5次飯山市男女共同参画計画が策定され、今年度から5年間にわたり推進していきます。「家庭の中で男女差別を感じる人の割合を20%以下にする」等7項目において具体的な目標を設定して取組を進めていきます。

▽住民が主役の公民館活動
コロナ禍を経て「今まで実施していた活動をもう一度問い直し、前例踏襲にこだわらず、自分たちで楽しいことを工夫して行おう」という基本理念のもと「人が育ち、地域が輝く、住民が主役の公民館活動」を進めていきます。

▽「学びのエリア」再編の検討を始めます
公民館・女性センター未来・図書館・ふるさと館などで構成する「学びのエリア」について、建物の長寿命化を踏まえつつ、将来的なあり方を検討するため、今年度「(仮称)再整備検討委員会」を組織し、学びのエリア再整備に向けた議論を進めていただきます。

▽絵本で育てるまちづくり事業
本事業では、昨年度養成講座を修了した絵本コミュニケーターの皆様にも活動に加わっていただき、図書館が連携して取組を進めていきます。絵本にはたくさんの可能性があります。お子さんから高齢の方まで絵本を通して触れ合い笑顔になれる、人と人とがつながる機会を引き続き創出してまいります。

▽重要文化的景観「小菅の里及び小菅山」の保全
「小菅の里及び小菅山」が平成27年に国の重要文化的景観として選定されて今年で10周年となります。これにあわせて6月に記念イベントを開催いたします。また、国の史跡として指定を受けることを目指し、測量による「小菅修験遺跡参道南遺構群」の図面化を進めていきます。

今年度も、春夏秋冬それぞれの季節に美しい情景が見られ「日本の原風景が感じられるまち」と称される飯山市に住むすべての市民のための教育行政に精一杯取組んでまいります。市民の皆様のご理解ご協力をいただきますよう、よろしくお願いいたします。

問合せ:飯山市教育委員会
【電話】0269-62-3111(代表)【FAX】0269-62-5990(3階代表)