くらし マイオピニオン 意見・私見

■学びへの情熱を燃やし続けたい
飯山地区 相澤はま江

▽老燃教室に参加
私は、飯山公民館が開催している老燃教室に毎年参加しています。老年ではなく老燃教室。「高齢者になっても学びへの情熱を燃やし続けましょう」という意味を込めてこの字をあてているのだそうで、さまざまな学習メニューを提供していただいています。
教室は1回につき3講座ずつ開かれます(各講座は30分ずつです)。軸になっているのは童謡で、毎回メニューに入っています。懐かしい童謡を歌って、感性や記憶をリフレッシュ。講師の先生が、その歌や作曲者や作詞者にまつわるエピソードなども紹介してくださるので、よけい楽しく歌えます。去年歌った「港」という、私たちの年代では誰もが知っている〈♩空も港も夜は晴れて…〉で始まるあの歌も、今の子どもは全然知らないんですってね。私たちが歌うことで、すてきな童謡の数々が後世に少しでも伝わりやすくなるのかな、なんて思ったりもしています。
老燃教室はとにかく楽しい。私には、1年間にこの老燃教室の時にだけ会う人(学友)もいます。「久しぶりね。元気にしてた?」「ええ、あなたもお元気そうで」。今年もこんな会話ができるのを楽しみにしています。
警察署による高齢者の交通安全教室に、市の出前講座のメニューからは健康講座や人権講座、それにゴミの問題や詐欺にだまされないための講座も。市のスポーツ推進委員の皆さんからニュースポーツを教わりながら楽しく汗を流したり、ほかにも市民講師を招いて太極拳や軽スポーツやリトミックで体を動かしたりもしています。また、老燃教室で数独を体験したらとても楽しくて、私は新聞でも数独を見つけるとチャレンジしています。学習でとても楽しい思いができたと思ったら、参加賞や皆勤賞までいただけたのにはびっくり(こんなにしていただいていいのかしら)。

▽つながりを作る場
今年もお年寄り仲間で楽しく学びたいと思います。公民館は、ただ楽しんだり学んだりするだけでなく、活動を通じて多くの人と知り合い仲良くなる場であり、人と人とのつながりを作る場なのだと思います。そして、そのことが一番楽しい。学ぶ意欲のある人が、学びを通じて交流する。私は、特に敬老の日の時分になると、高齢者が学び交流できるこの老燃教室はとってもありがたいものだなあ、としみじみ思っています。
今年の老燃教室は4月28日に第1回目が開催され、5月から10月までは月に2回ずつ、全13回開催されるとのこと。私はだんだん目が悪くなってきましたが、学びへの情熱は、失うどころか増しています。老燃教室で、今年も張り切って学びたいと思います。

▽筆者紹介
元看護師の相澤さんは、健康講座や子育て講座の講師を務めた経験をお持ちです。「聴衆の方が前の方に座ってくれるととてもうれしかったです」と語る相澤さんは、老燃教室ではいつも前の方の席に座られる、リーダー的な存在です。これからも学びへの情熱を燃やし続けてくださいね。(飯山公民館)