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■いい山 えほんコミュニケーター 第2期養成講座 開講式
6月29日、絵本で育てるまちづくり事業「第2期いい山えほんコミュニケーター養成講座」の開講式、および第1回講座が開催されました。
この講座は、絵本の読み聞かせ方や紙芝居の演じ方、おはなし会の企画方法などを学び、市内で読み聞かせ活動を行うコミュニケーターを養成するものです。第2期生も、定員を大きく上回る19名の応募がありました。
講師は、清泉大学短期大学部教授で絵本専門士でもある、塚原成幸先生です。
「絵本の魅力再発見」と題した第1回講座では、絵本『はじめてのおつかい』(福音館書店)などを例に挙げながら、絵を吸い取るように読む子どもの視点や、絵に込められた作者の想いなどを、わかりやすく解説いただきました。
本講座は11月まで、全6回開催される予定です。

■えほんコミュニケーターおすすめ本
▽えほんコミュニケーター 小林洋子さん
『しゅくだい』
宗正美子原案/いもとようこ文・絵 岩崎書店
まずは、いもとようこさんの絵を見て「ほんわか」してしまいます。
原案は、長年学校現場で教員をされていた、宗正美子先生の体験をふまえた作品です。いつの時代も、弟や妹が生まれると味わう、上の子の事情や心境が描かれていて共感します。
小さな体と小さな心の持ち主が「だっこ」してもらうことで、自分の存在と心の安心を感じられる、情緒の安定につながるタイミングとキッカケ作りに一役買う素敵な絵本です。
この本を読み終えた後には我が子を「ぎゅっ」と「だっこ」したくなるはず。

▽えほんコミュニケーター 西尾清子さん
『グリムのむかしばなしI・II』
ワンダ・ガアク編・絵
松岡享子訳 のら書店
グリムという言葉から連想すると「厳しい、深刻な、暗い」等々マイナスのイメージですが、この本は昔のドイツで語り伝えられたお話を集めてできています。怖い魔女や、気味悪い魔法にかけられたり…。
だけど勇気を出して魔女を倒すとステキな王子様が現れたり、妖精が助けてくれたり、最後は「いつまでも幸せに暮らしました」で終わるのはプラスそのものです。
あの有名なシンデレラにはかぼちゃの馬車が出てきますが、ここでは出てきません。ではシンデレラはどうやってステキな娘に変身したの? どんな境遇であれけっして諦めない主人公や、欲張り過ぎて元の木阿弥という主人公も。
改めてこの2冊のお話の楽しさを味わってみて下さい。

■「おでかけおはなし会in花の駅千曲川」開催
6月14日に「いい山えほんコミュニケーターによるおでかけおはなし会」が道の駅花の駅千曲川にて開催されました。紙芝居や絵本の読み語りのほか、来場者と一緒にできる簡単な手遊びもあり、大人も子どもも楽しめる内容でした。また、図書館から持参した絵本を親子でゆっくりと閲覧している様子もみられました。
当日は朝から雨が降るなか、150名を超える方々にご来場いただきました。ありがとうございました。
次回は、8月10日(日)テラマチマルシェにて、おでかけおはなし会を開催予定です。ひんやりした蔵の中で、おはなし会と絵本の自由閲覧を予定しています。ぜひおいでください。

■8月図書館カレンダー

問合せ:市立飯山図書館
【電話】0269-62-1118
開館時間:
・火~金 9:30~18:00
・土・日・祝 9:30~17:00
休館日:
・月曜(祝日の場合は翌平日)
・最終木曜
・年末年始
・蔵書整理期間等