子育て こどもまんなか

■知っていますか?発達障がいのこと
-4月2日~8日は、発達障害啓発週間です-

発達障害者支援法では、生まれてからそれぞれのライフステージにあった適切な支援を受けられる体制を整えることや、「発達障がい」が広く理解されることを目指しています。

■発達障がいとは
発達障がいとは、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、限局性学習症などに分類されます。
脳機能の発達のバランスが異なることにより、得意不得意の差が大きいことが特性です。幼少期から症状が現れるため、早い時期から周囲の理解を得て、適切な支援や環境の調整を行うことが大切です。

■発達障がいの特性
▽自閉スペクトラム症(ASD)
・コミュニケーションの障がい
・対人関係・社会性の障がい
・パターン化した行動、こだわり
知的な遅れを伴うこともあります

▽注意欠如・多動症(ADHD)
・不注意(集中できない)
・多動・多弁(じっとしていられない)
・衝動的に行動する(考えるよりも先に動く)

▽限局性学習症(SLD)
・「読む」、「書く」、「計算する」等の能力が、全体的な知的発達に比べて極端に苦手

※このほか、吃音(症)なども発達障がいに含まれます。

■発達障がいのある方に接するときの配慮は?
生活の中で困難なことや苦手なことなどは一人ひとり違います。そのため、個々の状態に応じた配慮が必要です。ここでは、家庭や学校、職場など身近な場所で、発達障がいのある方と接する際に心に留めておいていただきたい基本的なポイントをいくつかご紹介します。

◇できたことを認め、ほめる
本人ができないことや失敗したことを責めたりすると、「自分はだめだ」と落ち込んでしまい、「もう一度やってみよう」「これならできるかも」という意欲自体が低下してしまうことがあります。注意をする場合は、努力している点やうまく行っている点をほめたうえで、できなかったところはどのようにすればもっとよくなるかを肯定的、具体的に伝えましょう。

◇視覚的な情報を提示して説明する
言葉で言われるよりも、目で見て分かる情報のほうが理解しやすい場合があります。写真や絵などを添えて説明しましょう。

◇説明や指示は短い文で、順を追って、具体的に
あいまいな表現を理解するのが苦手です。言葉で説明するときは、短く、一つずつ順を追って具体的な伝え方をすると見通しがもて、理解につながります。

◇安心できる環境を整える
人混みや大きな音、光などの刺激を苦手とする場合があります。安心できる環境をつくりましょう。

◇善悪やルールをはっきりと教える
暗黙の了解や社会のルールが分からないことがあります。いけないことははっきり伝えましょう。注意したり叱ったりするだけでは、どうしたらよいのか分からないので、してほしい行動や好ましい行動を具体的に伝えましょう。

※「障害」の標記について
長野県のガイドラインに従い、原則として人の状態を表す言葉は「がい」と表記します。例外として、法令の名称や団体等の固有名詞、医学用語等は除きます

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問い合わせ:先子どもサポートセンター(子ども家庭支援課 子ども政策係)
【電話】71-0450