健康 市民病院通信

■感染症予防の基本! 知っておきたい「感染経路」と「対策」
病気の原因となる「病原微生物」は、いくつかの方法で人にうつります。その「うつり方」(感染経路)を知り、それに合った対策をとることが、自分と周りの人を感染症から守ることになります。

[1]触ってうつる「接触感染」
感染した人の手や、その人が触ったドアノブなどに病原微生物が付き、それを別の人が触って自分の口や鼻に触れることでうつります。インフルエンザ、ノロウイルス、食中毒などが代表的です。

◇感染を予防するポイント
・とにかく手洗い
石鹸を使って丁寧に洗いましょう。
・手指消毒液の活用
手洗いができない時に使いましょう。
・共用部分の清掃
よく触る場所をこまめに拭きましょう。

[2]咳やくしゃみでうつる「飛沫(ひまつ)感染」
感染した人が咳やくしゃみをすると、ウイルスを含んだ小さな水滴(しぶき)が飛び散り、近くにいる人の口や鼻などからうつります。しぶきは1~2メートルほどしか飛びません。百日咳やおたふく風邪、インフルエンザがこれにあたります。

◇感染を予防するポイント
・マスクの着用
咳やくしゃみが出るときはマスクをつけましょう。
・咳エチケット
マスクがない場合は、ティッシュや袖で口を覆いましょう
・人との距離を保つ
咳をしている人とは少し距離をとりましょう。
・換気
定期的に窓を開けて空気を入れ替えましょう。

[3]空気中に漂ってうつる「空気感染」
ウイルスが非常に小さな粒子になって空気中を漂い、遠くまで運ばれてうつります。麻疹(はしか)、水痘(水ぼうそう)、結核など、非常に感染力が強い病気がこれにあたります。

◇感染を予防するポイント
・ワクチン接種
はしかや水ぼうそうは予防接種が最も効果的です。
・医療機関での指示に従う
もし感染が疑われる場合は、医療機関の指示に従いましょう。

◇どんな感染症でも共通する大切なこと
どんな感染症に対しても、以下の基本的な対策を常に心がけましょう。
・こまめな手洗い・手指消毒
・咳エチケット
・身の回りを清潔に保つ
これらの予防策を普段から行うこと、経路別で対策をとることで、感染症から自分と大切な人を守ることができます。

問い合わせ先:市民病院
【電話】62-0050