くらし 信州・長和町地域おこし協力隊

■古道を知り今そして未来へ
唐沢(からさわ)直実(なおみ)隊員

長和町民の皆さん、あけましておめでとうございます!地域おこし協力隊の唐沢直実です。
白い山肌を見ることも増え、本格的な冬の到来を感じる中ですが、皆さんどのように新年を迎えられましたでしょうか?私の実家(長野県高森町)では、大晦日に家族で紅白歌合戦を見ながらおせち料理を食べ、地元の神社へ二年参りに行くのが年越しの恒例となっています。こういった季節行事には、地域や家庭それぞれの形があって面白いですよね。

◇協力隊活動 1年間を終えて
さて、昨年10月から協力隊活動が2年目に突入し、手漉き和紙の技術を学び始めてから約1年が経ちました。初め、和紙がなかなか形にならなかったところから、紙漉きの回数を重ね、かなり安定して漉けるようになってきました。簀桁(すけた)ですくい上げた原料液の重さに、よろめきながら漉いていたのが今や懐かしいです。現在は、「一枚一枚の厚みの調整ができるようになること」「薄さと強度が両立した漉き方ができるようになること」が大きな目標です。地道に、とにかく地道に、紙漉きと向き合い続けていきたいと思います。
また、漉いた和紙を活用した加工品の試作も同時並行で行ってきました。昨年11月の長和町総合文化祭にて、漉いた和紙とともにいくつか展示させていただいたのですが、ご覧いただけましたでしょうか?名刺入れ、メモ帳、小物入れなど、「和紙をもっと身近な存在にしたい」という思いで、実用的なものを中心に試作を進めています。もし「こんなものがあったらいいな~」というアイデアがありましたら、ぜひ長和町民の皆さんからのご意見をいただけると幸いです!

◇そして、最後にお知らせがあります…
この度私が漉いた和紙を、アリオ上田店内の四阿流尾神社(あずまやりゅうおじんじゃ)にて、御朱印用の和紙として使っていただけることになりました。配布は今年令和7年1月より始まり、2ヶ月ごと季節に合わせてデザインが変わるそうです。立岩和紙についてもパネル掲示にてご紹介いただけるようなので、上田市方面へお出かけの際はぜひお立ち寄りください!

まだまだ冷え込みが厳しい時期が続きますが、皆さんお体に気を付けてお過ごしください。令和7年も寒さに負けずに協力隊活動に励んでまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。