健康 保健室だより(1)

担当:保健師 太田

■健康づくり計画策定記念特集
前回5月号で健康福祉計画について紹介しましたが、健康づくり計画は、健康福祉計画の下にある計画で、健康づくり、食育推進、母子保健について定めた計画です。今回7月号では健康づくり計画の目標“きみもぼくもわたしもみんな誰もが輝き、住んでいて、自然に無理なく、健やかで心豊かに生活できる村。”になるために、住民の皆さまは、役場は何に取り組んでいくのか、15のカテゴリーに分類し、まとめてみましたので、お伝えさせていただきます。

以下、村民の取組を♥、役場の取組を♧、目標を☆で記載してあります。♥はハートでこころを表し、こころがあるのは人間なので村民を表すマーク、♧は四葉のクローバーを表し、希望、幸福、愛情、健康の意味があり、健康を願う役場を表すマークとしました。
♥…村民の取組
♧…役場の取組
☆…目標

(1)栄養・食生活
♥年齢や自分の身体の状態にあった適正な食事内容を知り、主食・主菜・副菜を組み合わせた、バランスのとれた食事を心がけましょう。
♥適切な塩分量を知り、それが実践できるように意識を高めましょう。
♥栄養成分表示を利用して食品を選び、エネルギーや食塩量などを意識しましょう。

♧胎児期から生涯を通して、適切な栄養・食生活について意識できるような食環境を推進していきます。
♧妊娠届時や、各種健診、健康教室、地域での料理教室等を活用し、適正な食事量や塩分量、朝食の重要性などについて、普及啓発していきます。
♧地域で様々な年代層の人たちが一緒に食事できる機会を増やし、ともに食育を推進していきます。
♧健全な食生活が実践できるよう、食生活改善推進協議会などの食育ボランティアのほか、村内企業、各種団体と連携して取り組んでいきます。

☆BMI18.5以上25未満(65歳以上はBMI20以上25未満)の者割合が66%以上
☆「毎日朝食を食べる」小・中学生が90%以上
☆ヘルスアップ健診や特定健診受診者の尿中塩分濃度が減少する

(2)身体活動・運動
♥健康づくりのための運動の重要性を理解し運動習慣を身につけましょう。
♥現在よりも1日あたり15分以上(1,500歩以上)の運動量を増やしましょう。

♧3歳の頃から生活や遊びの中での身体活動の大切さを伝えていく教育や、そのことを周囲が理解し促していくことなど最新の知見に基づいて身体活動・運動分野の取組を積極的に行っていきます。

☆運動習慣者の割合が40%以上
☆一日の歩数
20-64歳 男8,000歩、女8,000歩
65歳以上 男6,000歩、女6,000歩

(3)休養・睡眠
♥60歳未満の方は6~9時間、60歳以上の方は6~8時間の睡眠時間を確保しましょう。

♧適切な睡眠時間の啓発など休養・睡眠分野の取組を積極的に行っていきます。

(4)こころの健康
♥過度なストレスによる精神的・身体的な健康への影響について理解を深め、自身と周りの人のこころの健康の保持を図りましょう。
♥それぞれに合ったストレスを解消する対処法を持った生活を過ごしましょう。

♧適度な運動や、バランスのとれた栄養・食生活、心身の疲労の回復と充実した人生を目指す休養といった3つの要素に加え、十分な睡眠をとりストレスと上手につきあっていくことが必要です。地域、学校、職場において、わかりやすく、伝わりやすい形で、こころの健康づくりやメンタルヘルス対策をしていきます。
♧既にこころの健康に問題を抱えている方に対する正しい理解と、地域、学校、職場による、回復・適応に関する支援を充実させていきます。

☆自殺したいと「考えたことがある」者の割合の減少 20歳以上5.0%以下、10代12%以下
☆ストレスを解消する方法が「ある」者の割合 男性53.1%以上、女性50.6%以上
☆メンタルヘルス対策に取り組む事業所が80%以上

(5)飲酒
♥飲酒者は自分のアルコールの適量を知ることや休肝日をもうけるなど肝臓をいたわる飲み方や努力をしましょう。
♥20歳未満の人に飲酒をさせないように徹底しましょう。

♧アルコールによる健康への影響や肝臓をいたわる飲み方など普及啓発、必要な方には節酒や禁酒支援などをしていきます。

☆生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している者の減少 男性13%以下、女性4.9%以下

(6)喫煙
♥喫煙者は禁煙の努力をしましょう。
♥喫煙者は分煙に協力し、非喫煙者にたばこのにおいや煙がかからないような配慮をしましょう。
♥20歳未満やたばこを吸わない人にたばこを吸わせないことを徹底しましょう。

♧禁煙や分煙などのたばこ対策を着実に実行していきます。

☆たばこを「毎日吸っている」「時々吸う日がある」者の割合が、男18%以下、女3.0%以下
☆妊娠中の受動喫煙がゼロ

(7)歯・口腔の健康
♥歯・口腔の健康づくりに関する知識及び理解を深めましょう。
♥村が実施する歯・口腔の健康づくりに関する施策を活用すること及び歯科専門職の支援を受けること等により、自ら歯・口腔の健康づくりに取り組みましょう。

♧生まれてから生涯を通して、対象者ごとの歯・口腔機能に関する正しい知識の普及など歯科口腔保健の推進をしていきます。

☆過去1年間の歯科検診等の受診率が80%以上