イベント 館報 はくば 2025.9.15 Vol.530

◆祝白馬村二十歳の集い
8月15日(金曜日)に協和ウイング白馬文化ホールで「令和7年度二十歳の集い」を開催しました。
新たな一歩を踏み出す特別な日となった式典には、77人の対象者のうち、61人が出席し、同級生や恩師との再会を喜ぶ姿が多くみられました。
式典後には実行委員会による企画も行われ、ビンゴ大会やクイズ大会で大いに盛り上がり、あっという間に1時間が過ぎてしまいました。一人の大人として、これからの未来へ向けて大きく羽ばたいてほしいと願っています。

◆第25回白馬村青少年育成村民大会 兼 第38回白馬村社会福祉大会
次代を担う青少年を地域全体で育む機運を醸成することを目的として、青少年育成村民大会兼社会福祉大会を開催します。
日時:10月18日(土曜日) 13時30分から
会場:協和ウイング白馬文化ホール
内容:
・白馬中学生意見発表
・社会福祉表彰
・講演会
演題:平和・人権・教育への私の思い ~自らの多様な経験を通して~
講師:菅谷昭氏(前松本大学学長 前松本市長)
※「聞こえ」に不安のある方のために要約筆記がつきます。

◆第55回白馬村文化祭のご案内
10月31日(金曜日)から11月2日(日曜日)の3日間、協和ウイング白馬(ウイング21)で「白馬村文化祭」を開催します。
今年も作品展示や芸能発表、姉妹都市の河津町・太地町の特産品販売などの他、次の特別企画を予定しています。
・若年性認知症と診断された丹野智文さんの実話をもとに描く、夫婦の希望と再生の物語、映画「オレンジ・ランプ」の上映
サークルや同好会などグループでの出演や出展、キッチンカー・物販等の出店を希望される方は、新聞折込チラシや白馬村行政公式ホームページで詳細をご確認いただき、持参・FAX・LINEからお申込みください。
申込期限:9月30日(火曜日)まで。
多くの皆様のご参加をお待ちしています。

◆令和7年度 古文書講座
今年度第2回目の古文書講座は、青鬼地区のことに関する内容の講義のため、青鬼の「お善鬼の館」を会場に開催しました。
青鬼は、塩嶋村の枝郷(えだごう)の一つとして「寅の方向(東側)1.7kmに位置するのが青鬼村」と古文書に書かれています。元禄11年(1698年)の段階では15軒でしたが、江戸時代末期には24軒の家があり、大きな枝郷といえます。
塩嶋村全体では94石(こく)の石高(こくだか)ですが、そのうち青鬼村は17石でかなりの石高であったことが分かります。内訳は田が6石、畑が11石で、畑のうち麻畑が最も多く1丁(町)7反の面積で麻が栽培と記されています。
青鬼地区の歴史的な特徴として青鬼堰がありますが、堰ができるまでの経過が示された古文書が残されています。現在でも上堰、下堰として使用されている堰は、文化年間に(1804年から1817年)に奥山沢からの水を使った用水の開発計画が出されますが、計画が具体化できず中断。万延元年(1860年)に再度計画が立てられ、文久元年(1861年)に村方一同からの申請に基づき青鬼堰の計画が了承されています。堰は青鬼新堰として惣間数605間(総延長1089m)、195間は人足で掘り付け、157間は岩切職人により大きな岩を切る計画とし、幕末になって松本藩から許可が下り、工事が行われ青鬼新堰が開かれました。
青鬼の歴史を知るうえで非常に興味深い話で、大掛かりな普請の跡が今なお受け継がれており、歴史の奥深さを感じます。

◆はじめての手話教室
今年度初開催の講座で、ろう者講師をお招きし手話教室を行いました。「聞こえないことを理解するために、皆さんに知ってほしいこと」をテーマに、聞こえないってどういうことだろう?、聞こえない人にも千差万別、聞こえない人が不便だと感じること、コミュニケーション方法、必要な配慮などについて具体例を見ながら一緒に学びました。手話通訳士の方が先生と受講生の双方の話や質問を的確に通訳してくださったこともあり、また先生の明るさや人柄から終始和やかな雰囲気でスムーズに進みました。後半は手話の実践ということで、皆で実際に手話を覚えていきました。あいさつや自分の名前、住所や数字などなど。手話は音声日本語と同じものではなく、日本語と異なる独自の文法を持った言語である、というお話もありました。しっかりと習得するためには時間をかけて覚えていく必要がありますが、まずはあいさつやちょっとした会話など、手話の楽しさを感じそこからコミュニケーションを広げていくことが大事だと感じました。講座の中での皆さんの表情や笑顔がとても印象的でした。

白馬村公民館
館長 太田 洋一
【電話】0261-85-0726【FAX】0261-85-0723