くらし 栄村農村振興意見交換会を開催しました

11月22日(金)、さかえ倶楽部スキー場レストハウスにおいて、栄村農村振興意見交換会を開催しました。村の水稲農業の中心的な存在であり、国の制度である中山間地域等直接支払制度を活用している17集落協定の役員と栄村農業委員を中心に37名が参加しました。
この意見交換会は昨年に引き続き、村内各集落協定同士が情報共有しながら意見交換を行うことで、今後5~10年後の村内水稲農業や地域の将来を見据えた際、各集落において自分たちの地域はどうしていきたいかという、今後の農業の取り組み方や暮らし方等を考えられる場とすることを目的として開催しました。
内容は、(1)農村型地域運営組織(農村RMO)についての紹介(2)村内の活動状況報告(3)意見交換会の3部構成で行いました。

(1)農村RMOの紹介
農政課から、農村RMOとはどういった組織なのか、中山間地域の集落機能や地域運営組織(RMO)の現状等について触れながら説明を行いました。

(2)村内の活動状況報告
従来の活動に加えて新しく棚田地域振興活動加算という加算金を活用して活動を始めている5つの集落協定が、その取組実績や進捗状況等についてそれぞれ発表しました。自走式草刈機を導入して作業の効率化を図る取組、米のブランド化による販売促進を目指す取組や多年生の植物を植えることによる地域の景観形成、また村内外の人を対象とした田植え体験等の交流イベント開催による関係人口創出の取組など、農を軸とした活動による今後の地域の元気づくりを意識した内容が発表されました。

(3)意見交換会
地域ごとに7つのグループに分かれてワークショップ形式で意見交換を行いました。
今回は、否定的な意見は抜きにして、前向きな意見を出しやすくし、目的を達成するためには何をすればよいかを計画立てできる話し合いの方法を参加者に体験してもらえるよう、将来のありたい姿探しを行いました。
具体的には、「5年後の理想像を描こう」というもので、5年後その地域がどうなっていたらよいかを決めた上で、その理想像を達成するためには「いつまでに誰が何をする」といった5W1Hを使ったストーリーを1年後から5年後まで順を追って考えていくという手法をとりました。今回は、昨年度の意見交換会よりも各グループで笑顔を交えながら話す姿が頻繁に見られ、比較的前向きな話し合いができており、有意義な時間となりました。話し合いの最後には、各グループが話し合った内容について模造紙を使った発表があり、その発表内容の共通部分としては、この先一つの集落だけでは立ち行かなくなるという考えから、様々な活動における共同化(広域化)の意識が出てきていることが伺えました。
今回の内容をきっかけにして、これから地域で集まる場があれば、今回のような未来の話をしてみよう、自分たちの地域のことは自分たちで守っていこうといった意識が少しでも増えてくれれば、今回の意見交換会に意味が出てくるのではと思います。

問合せ:農政課 農村振興係
【電話】0269-87-3113