- 発行日 :
- 自治体名 : 岐阜県揖斐川町
- 広報紙名 : 広報いびがわ 令和7年2月号
■宇佐美直道議員
▽役場南側町道交差点の事故防止について
この交差点では過去5年間で23件の交通事故が発生している。揖斐署管内では多発地点に入り、過去にはこの交差点で死亡事故があったとも聞いている。令和元年6月議会では他の議員からこの交差点での事故防止についての一般質問もあった。
改めてこの場所への信号機設置の可否についての説明、設置が難しい場合は他の手段による事故防止対策検討の可否を聞きたい。
▽町長
信号機の設置については、これまでも揖斐警察署を通じて岐阜県公安委員会に早期設置を要望してきたが、交通量などの基準を満たしていないため信号機の設置は困難であるとのことであった。
また、一旦停止標識のLEDランプ点滅灯など今までもあらゆる事故防止対策を講じているところであり、今後も揖斐警察署とも協議しながら、さらなる有効な対策を検討したい。
■宇佐美直道議員
▽当町の水道事業に対するビジョンについて
当町の水道事業は、慢性的な料金収入不足が続いており、結果的に令和5年度は、6億5,700万円という累積欠損金が計上されており、このような多大な欠損金は他の自治体では見当たらない。当町の水道料金は県下で最安値であり、町はこれまでも料金見直しの必要性を説明されてきたが有収率の低迷などを理由に未だに着手していない。
いつまで現状のまま続ける予定なのか。多額の累積欠損金についてはどのように解消して行く予定なのか。
一方で、当町のような過疎地域の自治体の上下水道事業に公営企業としての健全性を求めることの適否についてどのように考えているか。
▽町長
令和6年4月現在の一般家庭用水道料金は、20立方メートルあたり1,617円で、上水道では岐阜県下で一番低く、全国でも19番目に低い状況である。
最近の物価高騰や人口減少により、経営改善を行ったとしても収益を確保することはとても厳しい状況であり、現在の水道料金では運営に必要な経費の4割程度しか賄えていない。議員ご指摘のとおり、今後の水道事業の継続と累積欠損金の解消に向けた水道料金について、適切な料金の改定を行う時期にきているのではないかと考えている。
人口減少が著しい過疎地域では、公営企業としての水道事業の健全性を確保することはとても厳しく、今の経営状況が健全とはとても言えない状況ではあるが、引き続き有収率の向上など、健全化に向けた経営改善に努めるとともに、水道を利用する皆様方にも料金改定などご理解を得ながら事業を継続していきたいと考えている。
■立木秀康議員
▽トイレカーについて
トイレカーは、能登半島の災害をきっかけに軽自動車をベースとしたものが開発され始め、価格は1台400万円前後で販売されている。
火災以外にも、災害時や、町が行う調査やイベントなど幅広く活用できる。
先般、町では給水車を購入したが、災害対策としてトイレカーも有意義だと思うがいかがか。
▽町長
災害発生時におけるトイレカーの有効性については十分に理解しているが、反面、使用後の清掃や維持管理などのランニングコストに対する費用対効果も十分に検討する必要がある。
町においては、能登半島地震を教訓に、災害発生時における孤立地域対策、避難所対策として、食料や水、簡易トイレ等の備蓄品の分散配備や給水車の導入等の備えを順次進めている。
政府においても先日、地方創生の新交付金において、災害時の避難所の環境改善を図るため、トイレカーやキッチンカーなどの防災備蓄品の導入費用を補助する方針が発表された。
今後、この交付金を活用し災害時における必要な備品や備蓄品を充実したいと考えているが、トイレカーの導入については慎重に検討をしたいと考えている。
■議会活動報告
〔10月〕
17日…10月 月例会
〔11月〕
27日…第6回議会運営委員会
27日…11月 月例会
〔12月〕
6日…第5回定例会 開会
9日…第4回総務文教常任委員会
9日…第4回民生建設常任委員会
12日…第5回定例会 一般質問
13日…第5回定例会 閉会
13日…第2回公共交通特別委員会