- 発行日 :
- 自治体名 : 静岡県三島市
- 広報紙名 : 広報みしま 2025年4月号
令和7年度予算案が市議会2月定例会で可決されました。一般会計予算は483億5,000万円で、前年度対比7.3%(32.8億円)増となりました。
■ひとり一人が輝き活気あふれるウェルビーイング推進型予算
○令和7年度三島市施政方針
市議会2月定例会(2月14日)で、豊岡市長が述べた令和7年度当初予算案の基本方針について概要を掲載します。
これから迎える令和7年度でありますが、今後とも世界の情勢や我が国の社会経済の状況は、不確実・不透明感を払拭できず、急速に進むデジタル技術の進展に伴う社会の変化や温暖化などに起因する気候変動、少子高齢化、継続する物価高騰、国内金利の上昇など、取り巻く情勢から生じる課題は枚挙にいとまがありません。
こうした状況の中編成した令和7年度予算案の各種会計における状況は、一般会計で7.3%増の483億5千万円で、4年連続で過去最大を更新する規模となっております。また、国民健康保険特別会計など、7つの特別会計の予算総額は3.5%増の307億6,952万円となっております。
本市といたしましては、さまざまな課題に適切に対応していくため、令和7年度も引き続き「ガーデンシティみしま」「スマートウエルネスみしま」「コミュニティづくり」の3つの柱に加え、DXを活用したスマート市役所を推進してまいります。
また、各種事業を全力で推進する中で、市民の皆様が安全・安心に暮らすことができるよう努めるとともに、市政の各分野においてオンリーワンを創り出すことによって、その多くがブランド化され、魅力あふれる三島暮らしに一層の誇りと愛着が生まれ、ひいては持続的に発展するまちにつながっていくものと考えております。
全ての施策は、市民の皆様が身体的、精神的、社会的に良好である「ウェルビーイング」の実現につなげていくためのものであり、市民の皆様ひとり一人が幸せを実感し「三島で生まれてよかった、育ってよかった、暮らしてよかった」と思っていただけるまちを実現し、希望あふれる未来につなげていくために編成したこの予算を、私は「ひとり一人が輝き活気あふれるウェルビーイング推進型予算」と考えております。
引き続き、チーム三島一丸となり、全力で取り組む所存でございますので、今後とも議員各位をはじめ市民の皆様のご理解とご協力を衷心(ちゅうしん)よりお願い申し上げる次第でございます。
三島市長 豊岡 武士
■第5次総合計画に沿った主な事業
※予算額は万円未満を四捨五入したものです
◆第5次総合計画 基本目標1「安全・安心に暮らせるまち」
(1)消防団運営事業…3,947万円
消防資機材の整備や消防団活動支援アプリの活用など、より安全で効率的な活動に努めるほか、新規団員募集のため新たな広告配信を行います。
(2)消防ポンプ自動車等更新事業…2,689万円
老朽化が進んでいる第8分団(夏梅木)の小型動力ポンプ付積載車について、中継送水能力に優れる消防ポンプ自動車に更新します。
(3)住民啓発、教育事業…363万円
自主防災組織の強化を図るため各種講座・研修会を実施するほか、WEB版ハザードマップの多言語化による外国籍市民や外国人観光客の適切な避難行動の促進を図ります。
(4)防災訓練事業…1,023万円
迅速な災害対応と各組織の連携強化のため防災訓練を実施するほか、被災者支援事務の効率化や受援体制強化などを図るため、新しい被災者生活再建支援システムの構築を進めます。
(5)都市下水路整備事業…1億4,300万円
竹ノ下ポンプ場の機械設備改築工事を実施するほか、過去に浸水被害のあった徳倉地区にある徳倉都市下水路について、浸水原因の解析を行います。
(6)一般廃棄物処理計画事業…1,168万円
一般廃棄物処理基本計画(ごみ編)の中間年度であることから、目標の達成状況や施策の実施状況などを踏まえ、計画の見直しを行います。
◆第5次総合計画 基本目標2「健康で福祉が充実したまち」
(1)スマートウエルネスみしま推進事業…1,059万円
健幸づくりアプリKENPOS(ケンポス)を活用し、「第5期スマートウエルネスみしまアクションプラン」に基づき、各種プロジェクトを全庁で連携しながら推進します。
(2)ハッピーマリッジ事業…1,327万円
結婚に対する多様な価値観を大前提に、若い世代の結婚・子育てに関する前向きな希望を応援する事業を実施します。
(3)母子保健事業…8,017万円
妊娠中の沐浴セミナーで、新たに絵本を活用した語りかけのプログラムを導入するほか、1カ月児健康診査費用の助成および5歳児を対象とする発達アンケートを開始します。
(4)こども誰でも通園制度推進事業…1,058万円
新制度創設に先駆けて、加茂川町保育園において、0歳6カ月から満3歳未満で保育所などに通っていない未就園児の通園を受け入れる事業を試行的に実施します。
(5)感染症予防事業…3億659万円
感染症の免疫保有率向上のため、定期接種や任意接種を実施するほか、帯状疱疹ワクチン接種で従来の任意接種に加え新たに定期接種を開始します。
(6)スポーツ推進事業…1,226万円
市と連携する企業や団体、プロスポーツチームと年間を通じて共創によるイベントを開催し、年齢・性別・障がいの有無にかかわらず全ての人がスポーツに親しみ、多様な形で関わる機会を創出します。
(7)市営長伏グラウンド整備事業…5億5,340万円
長伏グラウンドの安全かつ快適な利用を確保するため、夜間照明設備の更新、内外野の人工芝への張替え、給排水設備の改修などを行います。
(8)難聴高齢者等補聴器利用モニター助成金…360万円
加齢性難聴についての普及啓発や難聴高齢者の早期発見の取組により受診勧奨を受けた対象者などに対し、補聴器の購入費の一部を助成します。
(9)地域生活支援事業…1億911万円
障がい者の自立した日常生活を支援するため、新たに重度障害者等就労支援特別事業を実施することで、重度障害者の安定的な就労継続を支援します。