くらし 令和7年度 施政方針

施政方針の全文を、市公式ウェブサイトで見ることができます。
【HP】トップページ→富士宮市について→市政の運営→施政方針→令和7年度施政方針

令和7年2月10日、市議会2月定例会で須藤秀忠市長から令和7年度施政方針が示されました。(一部抜粋)

■はじめに
令和7年度は、「第5次富士宮市総合計画」の最終年度を迎えることから、計画に掲げた政策や施策の総仕上げの年とするとともに、これからの富士宮市の明るい未来を見据え、新たな時代へつなげていくためのまちづくりをさらに進めていかなければならないと考えております。
施策の進捗状況や成果を総点検し、必要な見直しを行いながら着実な推進を図るとともに、残された課題や新たに発生した課題、変化する社会情勢、多様化する市民ニーズを的確に捉え、次期総合計画へのスムーズな移行を進めてまいります。
この一年も、長引く物価高騰や国内外における不安定な社会情勢の中での難しい市政運営の舵取りとなりますが、人口が減少する時代にあっても、市民の皆さまが心の豊かさと幸福を実感でき、いつまでも安心して住み続けたいと思える“まち”を創るため、これまで以上に情熱を持って、今後の市政運営に取り組んでまいります。

■市政運営の基本的姿勢
長引く物価高騰への対策や少子化対策、こども施策、脱炭素社会の実現に向けた取り組みの強化、自治体DXの推進、防災・減災対策などの重要な施策に、今後も積極的に取り組んでまいります。

◆[取組1]恵み豊かな未来づくり 世界遺産のまちづくり
富士山本宮浅間大社周辺整備計画の策定着手や音止の滝左岸の樹林帯を広葉樹林帯にするための整備、富士宮駅前広場の整備、白糸自然公園の基本計画を見直すとともに、雄大な富士山を背景とした迫力ある大型ステージを設置するための設計に着手します。

◆[取組2]いきいき元気な未来づくり 安全・安心なまちづくり
多様な災害から、市民の生命や財産を守り、被害を最小化するため、最新の土砂災害警戒区域や河川浸水想定区域などを掲載した「防災マップ」を作成し、全戸に配布します。
また、市民文化会館の耐震化、長寿命化と環境改善を併せたリニューアル工事については、令和8年1月の完了を目指します。

◆[取組3]誰もが輝く未来づくり 人口減少を克服するまちづくり
こども医療費の完全無償化や不妊・不育症治療に係る医療費助成の継続、小・中学校、公立・私立保育所などにおける給食賄材料費の物価高騰分の補てんなど、保護者の経済的負担を軽減し、妊娠から出産・子育てまで、切れ目のない支援に努めます。
また、安全・安心に楽しめる憩いの場を創出するため、城山公園では、野球場の本部席とダッグアウトの更新、園路やグラウンドの整備を行い、外神東公園では、大型複合遊具の設置や既存遊具の移設、集約工事などを行います。

■おわりに
戦国時代の武将武田信玄の「風林火山」の精神は、素早さと柔軟性を持ちながら、慎重で安定した行動を心掛け、攻撃的な戦略を取り入れつつも、揺るぎない基盤を築くことを表しています。
この教えは、「攻め」と「守り」のバランスを取りながら、急速に変化する時代の中で、地域の特性を生かした持続可能なまちづくりの実現において指針になるものです。
また、本年の干支「乙巳」は、「変化と新たな挑戦のエネルギーが高まる」という意味を持つ年とされています。これまでの努力や準備が実を結び始め、勢いを増していく年、努力を重ね大きな成果を得られる年にしていきたいと思っています。
“ふるさと”を形作っているものは、そこに暮らす私たち一人ひとりの思いであり、そこで働く人やそこを訪れる人とのふれあいであり、これまで築いてきた先人の知恵や努力、守り抜いてきた豊かな地域資源であります。
そして、次世代に誇れる美しい“ふるさと”を残していくためには、市民の皆さまと将来をともに語り合い、夢や希望の実現に向けて信念と情熱を持って取り組み、絶え間ない努力を積み重ねていくことが大切であると考えます。
失敗を恐れず、また課題を先送りせずに、様々な困難に真摯に向き合い、克服していきたいと考えております。
令和7年度も、日本一の富士山のあるまちの市長として、自ら先頭に立ち、市民の皆さまとともに、市政運営に邁進してまいります。

問合せ:企画戦略課
【電話】22-1113