- 発行日 :
- 自治体名 : 静岡県富士宮市
- 広報紙名 : 広報ふじのみや (令和7年7月号)
育児中の女性が仕事に復帰したり、男性が積極的に家事や育児にかかわるためには、家族はもちろん職場や地域のサポートが必要です。それぞれの立場の人が望む暮らしをするために、できることを考えてみませんか。
■家事と育児に関するアンケートの結果から
◆育児中に希望する働き方ができない夫婦が多くいます
育児中に「仕事で活躍したい」、「家事・育児に専念したい」と望むのは、人それぞれです。
令和6年に、市内在住または在勤で、パートナーと共に未就学児を育てている男女396人を対象にアンケート調査を実施しました。
アンケートの回答では、時間があればもっと家事や育児に関わりたいと考える男性が7割以上、家事や育児の負担が減ればもっと仕事をしたいと考える女性が約6割いました。
しかし、女性の約7割がこどもの誕生をきっかけに、育児のために仕事を辞めたり、時短勤務、残業をしないようにするなど働き方を変えた一方、男性の約7割は働き方を変えていないと回答しました。
本人たちが望む育児や仕事への向き合い方、暮らし方を実現するには、まだまだ課題が残されています。
◇夫婦それぞれが望む育休期間
約8割の男性が、育児のために2週間~1年、または1年以上育休を取得したいと回答しました。また、女性の6割もパートナーに2週間~1年の期間、育休を取得してほしいと希望していますが、実際に取得できた人は約2割でした。
◇家事·育児·仕事に関して普段感じること(自由記述)
・育児に加え、こどもが寝ている間は家事をしなければならず、ゆっくりできる時間がなくて寝不足の状態が続いている。パートナーの仕事の帰りが遅いため、1日中一人で家事・育児をすることが大変。
・職場に迷惑をかけると思ったことや、取得できる雰囲気ではなかったため、育休を取得できなかった。
◆夫婦で子育ての協力が必要な時間を知る
ワンオペが辛い、パートナーに協力して欲しいと思う女性の声が多くありました。
仕事の内容や状況によって、育休取得が難しい場合でも、時短勤務や時間休、フレックス勤務など活用できる制度があるかもしれません。
大変な時間、協力して欲しい時間をパートナーと話し合ってみませんか。
◇パートナーに家事育児のために家にいてもらうと助かる時間帯(女性の回答)
パートナーに協力して欲しいと思う時間帯の第1位は、夕食や入浴、寝かしつけなどが重なる18時~20時。また、起床から朝食、着替えやゴミ出し、登園などやることが多く時間に追われる6時~8時、夕飯の支度などがある中、こどもがぐずりやすい16時~18時に協力を希望する人が多くいます。
《周囲の理解が夫婦の大きな助けになっています。》
(周囲に感謝している人の声を紹介します。)
・こどものために早退したり、休まなければならないことに周囲の人の理解があるため、働きやすいと感じています。
・こどもが病気の時や行事の時にパートナーが休暇を取得できています。職場の理解なしにはできないことであり、おかげで育児の大変さや楽しみ、喜びを夫婦で分かち合えていると思います。
問合せ:
・健康増進課
【電話】22-2727
【FAX】28-0267
・NPO法人母力向上委員会
【電話】78-0741