くらし 市政羅針盤(らしんばん)

染谷絹代(そめやきぬよ)市長が自ら、市政運営の方針を分かりやすくお伝えします。
今月のテーマ:命を守る道、暮らしを支える道-道路の維持管理について

■私たちの生活に欠かせない道路の現状
日頃、市民の皆さまから寄せられるご意見やご要望の中で、道路や交通安全に関わるものが少なくありません。「信号機の下に取り付けられている地名や交差点名などが書かれた「案内標識」(以下案内標識という)の文字が薄く、見えにくい」「横断歩道の白線がかすれて、夜間や雨天時に見えなくて危ない」「通学路に信号機を設置してほしい」「歩道と車道の境界線が消えていて不安だ」「歩道橋の塗装がはがれ、さびて見える」。こうした声は、まさに市民の皆さまの安全・安心の願いの表れであり、私自身も大変重く受け止めています。市長への手紙でも多く寄せられますので、今月はこのテーマでお話させていただきます。

■道路管理の所管と市の役割
まず、これらの道路施設や信号機、横断歩道、標識、歩道橋の管理・整備は、必ずしも島田市だけの判断や予算で対応できるものではないということをご理解いただきたいと思います。大半が国、静岡県、そして警察といった関係機関の所管となっています。例えば、信号機の新設や案内標識の更新、横断歩道の塗り直しは、所管する関係機関が計画・予算化する事業です。市の役割としては、その必要性を関係機関に強く働きかけることですが、設置や修繕の判断・実施は、最終的に各機関の方針や予算、全国的な整備基準に基づくことになります。市外から来られた方が、今どこの交差点にいるのか確認するためにも信号機の下の案内標識は必要であり、子どもたちの安全確保のためにも歩道と車道の境界線はしっかり維持してほしい。島田市としても毎年関係機関に要望しているのですが、実現までに時間のかかる状況です。
近年、警察庁の方針としては、新規の信号機設置には大変厳しい基準が設けられています。交通量や事故発生件数、周辺の状況などを総合的に審査し、「本当に必要」と認められた箇所に限定され、限られた予算の中で全国的なバランスを見ながら設置が進められています。また、歩道橋についても、今後新たに設置する計画は国・県ともにほとんどないのが実情です。とはいえ、市民の皆さまの切実な声に耳を傾け、できる限り安心して暮らせる環境を整えるのが市政の役割であることに変わりはありません。島田市としても、毎年、島田警察署や静岡県、関係機関に対し、危険箇所の改善や横断歩道の補修、標識の更新などについて要望し、現地確認や意見交換を重ねています。市が直接管理する道路や施設については、優先度を見極め、できる限り早期の対応を図っています。

■安全、安心な道路環境整備のために
道路の安全を守るには、市民の皆さまのお力添えも欠かせません。傷んだ道路や消えかけた横断歩道、劣化した標識などを見つけた際には、市役所や警察への情報提供をぜひお願いいたします。皆さまからの情報が、危険の芽を早期に摘み取る大切な手がかりとなります。島田市が管理する道路に損傷を見つけた場合には、島田市LINE公式アカウントのメニューから「市民レポート・災害報告」をタップし、「市民レポート」から道路の損傷箇所が分かる遠近2枚の写真を送っていただければ、GPSで位置を特定し、すぐやる課が迅速に道路の補修を行います。
島田市としては、国や県、警察とより一層連携を強め、市民の安全・安心に資する道路環境整備に尽力してまいります。限られた財源、限られた人手の中で、必要性と緊急性により優先度をしっかり見極め、市としてできること、関係機関に訴え続けることの両輪で、命と暮らしを守るまちづくりを進めてまいります。引き続き、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

問合せ:秘書課
【電話】36-7117