イベント 第111回 島田大祭

10/11(土)・12(日)・13(月)(祝)

日本三奇祭の一つに数えられる「島田大祭(帯まつり)」は、1695(元禄8)年から始まったとされる歴史と伝統あるお祭りです。最終日には、大井神社の神様が御仮屋町にある御旅所(おたびしょ)(現在の大井神社境内に遷座(せんざ)する前の神社)に里帰りする「お渡り」が行われます。大名行列を先頭に、神輿渡御(みこしとぎょ)行列、鹿島踊(かしまおど)り、屋台などが1km近い列を作り、本通りを練り歩きます。元禄大絵巻さながらの光景は圧巻です。
※鹿島踊と大名行列は、県指定無形民俗文化財です。

■島田大祭保存振興会 岡田和広(おかだかずひろ)会長
330年以上の歴史を誇る島田大祭は、島田の人々によって、その伝統が引き継がれています。
今回はコロナ禍前の形に戻し、盛り上げようと考えています。また、新たにホームページの作成や、市内小学校などでの出前講座を実施し、祭りの伝統を未来へ引き継ぐための取り組みを行っています。
初めて見る方は、一〜五街(がい)の屋台踊り、六街の鹿島踊り、七街の大名行列をお楽しみください。屋台踊りの後方に居る芸人たちは、歌舞伎座などに出演する超一流芸人ですので、耳を澄ませてお聞きください。いろいろな形で多くの人に参加していただき、本物にこだわる島田大祭を感じてもらいたいです。
※ホームページの二次元コードは本紙をご覧ください。

■長唄(ながうた)・屋台踊り
各街の屋台の上で踊る奉納踊りは「上踊(うわおど)り」と呼ばれ、舞台には2歳から10歳くらいまでの踊り子が本格的な衣装を着て登場します。
舞台後ろに控えるのは長唄の芸人衆。島田の屋台を務め上げることが一流芸人への登竜門であるとも言われています。かわいらしい踊り子とともに、歌舞伎座さながらの本物の芸を披露します。

(1)大奴(おおやっこ)
大奴は神輿渡御の警護にあたるもので、大名行列の中でも花形的存在。木太刀に丸帯を下げる大奴の行列が珍しく、いつの頃からか「帯まつり」の名で知られるようになりました。

(2)大鳥毛(おおとりげ)
お殿様の護衛として、天空の敵(邪気)から守る唯一の存在の大鳥毛は、長さ2.6m、重さ32kg。天へと振り上げる様は大名行列の花形で、掛け声を合図に躍動します。大奴にも負けない存在感と迫力です。

(3)鹿島踊り
鹿島踊りは疫病退散(えきびょうたいさん)・五穀豊穣(ごこくほうじょう)などを祈願し、神様を慰めるため奉納されました。踊り子四役が別の型を同時に踊り、往来を踊りながら後ろ向きに進む珍しい所作が特徴の踊りです。

(4)屋台
お祭りの開催ごとに組み立てられる屋台。重厚な屋台をひき回す青年たちの掛け声やお囃子(はやし)は、町中を活気づかせます。一流の長唄芸人による上踊りの他、迫力満点の屋台のすれ違いや子どもから大人まで揃って披露する地踊(じおど)りは注目です。

■交通規制
島田大祭を安全に行うため、期間中は本通りを中心に車両の交通規制を実施します。その他の場所でも時間帯により規制されますので、皆さんのご協力をお願いします。
詳しくは、右のQR(本紙掲載)から市ホームページをご覧ください。

■無料シャトルバス
期間中、市陸上競技場東側(大井川河川敷)からJR島田駅南口までシャトルバスを運行します。
運行時間:11日(土)・12日(日)・13日(月)(祝) 午前9時〜午後8時

問合せ:
島田大祭保存振興会【電話】35-7111
(一社)島田市観光協会【電話】46-2844
観光課【電話】36-7163