- 発行日 :
- 自治体名 : 静岡県掛川市
- 広報紙名 : 広報かけがわ 令和7年10月1日号
■コウノトリ…「幸の鳥」がやってきた
しあわせ野菜畑に新しくスタッフが加わりました。彼は18歳のときにアトピー性皮膚炎を発症。う余曲折を経て「食」の大切さに気付き、縁あって島根県雲南市で自然農の研修を行っていました。雲南市は有機農業がとても盛んで、兵庫県豊岡市に次ぐ「コウノトリのまち」です。2016年に初めて目撃されてから、地域一丸となって〝コウノトリが繁殖しやすい環境作り〞に取り組み、今では水田や川などで数羽が餌をとる姿が見られるようになりました。
3月に研修を終了し、雲南市で棚田でのコメつくりや、耕作放棄地を畑に戻して有機野菜つくりをしようと準備をしていた矢先、父親が病に倒れ、金谷の実家に戻ることになりました。
そして、父親の介護をしながらも、有機農業に携われることができないかと探し求めたのが当園です。
島根に残してきた荷物を取りに行き、お世話になった方々への挨拶も済ませて戻り、しあわせ野菜畑で有機野菜を育てる日々が始まりました。その初日の8月12日の仕事を終えた後、粟が岳の麓の水田でコウノトリを見つけました。他にも目にしている人がいるのですが、コウノトリを見たことがない人は、そのことに気が付かないようです。「もしかしたら、島根からついて来てくれたのかもしれない」と思ったそうです。
粟が岳には、豊かな生物多様性を守っていることから世界農業遺産に認定された茶草場が広がっています。地域一丸となった環境作りができれば「コウノトリのまち」になれるかもしれません。コウノトリが飛んでいく姿を、いつかみんなが見られたら素敵ですね。(しあわせ野菜畑のYouTubeチャンネルからコウノトリの様子の動画が見られます)
しあわせ野菜畑代表 大角昌巳
問合せ:オーガニックビレッジ推進協議会事務局
【電話】21-1216
