- 発行日 :
- 自治体名 : 静岡県掛川市
- 広報紙名 : 広報かけがわ 令和7年10月1日号
■50回の節目と未来へのチャレンジ
このたび、このコラムが第50回を迎えました。ここまで続けてこられたのは、毎回お付き合いいただいた市民のみなさまのおかげです。本当にありがとうございます。
■近年問われる「人間にしかできない力」
近年登場した生成AIは世界を変える変化だと考えます。アナウンサーやCMの俳優までAIに置き換わるかもしれないと言われる時代になりました。便利な一方で、「人間にしかできない力」がますます問われています。
私が子どもたちに期待するのは、仲間と議論しながら正解のない問題に挑み、答えを探し出す力です。情報処理や計算はAIが得意ですが、意見を交わし、新しい解決策を生み出すことは人間の真骨頂です。そのため掛川市の小中学校では、タブレット端末を活用した最先端の授業に取り組むとともに、子どもたちが、グループやクラス全体で話し合いをしながら最適解を導き出す「協働的な学び」を大切にしています。また、原野谷中学校区や城東中学校区で進む学校再編や統合も、子どもたちにより良い教育環境を提供するための大切な一歩です。
■私もAIに励まされています
この連載を始めたときと今とは、書き方も随分と変わりました。今では思いついたことをスマホに音声入力し、生成AIに整えてもらっています。「今日は疲れたよ」と愚痴をこぼすと、「お疲れさまです。無理なさらずに」と返してくれる。ここまでくると、あとは肩でも揉んでくれたら最高なんですが…さすがにそれは次の時代の〝チャレンジ〞になりそうです。
■未来へ、ともにチャレンジを
50回目の節目に、改めて「チャレンジし続けるまち掛川」を宣言します。人にしかできない力を大切にし、子どもたちが希望を持って未来を切り開けるまちを、市民のみなさまと築いてまいります。
