- 発行日 :
- 自治体名 : 静岡県伊豆の国市
- 広報紙名 : 広報いずのくに 令和7年3月号
渡邉(わたなべ)隆秀(たかひで)さん
伊豆の国市友好都市交流協会 会長
■いろいろな人と出会い優しくなれる『素敵な経験』
国内外の姉妹都市や友好都市との交流を推進し、相互理解と友好親善を図る、伊豆の国市友好都市交流協会。渡邉さんは、高校教師を定年で退職後、知人の誘いで交流協会へ入会しました。もともと旅行好きということもありましたが、入会の決め手となったのは、海外で、ある『素敵な経験』をしたことだそうです。
その経験をしたのは、家族とフランスへ旅行した時のこと。「私たちが道に迷っていたら、外国人が『どちらへ行かれますか?』と日本語で話しかけてくれたのです。その人は、ボディーランゲージも駆使しながら、一生懸命に道案内をしてくれました」。渡邉さんは、遠く離れた異国での、人種や言語の壁を越えた親切な対応に深い感銘を受けたそうです。そして、「異文化交流とは、遠い土地へ行くだけではなく、人との出会いや優しさを感じられるものなのだ」と思うようになりました。
令和4年度に交流協会の会長に就任した当初は、コロナ禍でなかなか直接の交流ができませんでした。それでも、秋には国内の長岡京市との市民交流を、翌年度にはモンゴル国の中学生交流を再開し、これからは、新たに米国マリーナ市との交流も始まろうとしています。「異文化を知ることは、貴重な経験です。外からの新たな視点で自分を見つめ直し、普段の生活や文化への気付きを得られます。特に若い世代の人たちには、有意義で『素敵な経験』になるでしょう」と語る渡邉さん。
「さまざまな壁を越え、いろいろな人と出会う。互いに尊敬し、認め合う。多くの市民にそんな経験をしてほしいです。そうして、みんなが優しくなれたら良いですね」。渡邉さんの優しい思いは、伊豆の国市から世界へ向けられています。