くらし 水道 のはなし

■瀬戸市水道事業経営審議会から答申を受け取りました
水需要の減少や物価・電気料金の高騰など、水道事業を取り巻く経営環境が一層厳しさを増す中、“これからも安心・安全な水を安定して届けるための方策”について、令和6年2月に学識経験者や利用団体代表で構成される「瀬戸市水道事業経営審議会(審議会)」に諮問を行い、令和7年5月に答申を受け取りました。

《諮問》令和6年2月8日
諮問とは?…有識者で構成された審議会などの機関に問い、その見解を求めることです。
▽水道事業の経営は将来どうなるの?
収入減少…人口減少や節水機器の普及で水道使用量が減り、収入は減少し続ける見込み
費用増加…老朽化した水道施設の更新や耐震化、電気料金や資材費の高騰などで費用は増加し続ける見込み

▽水道事業の現状は?
令和4年度決算は、純利益から長期前受金戻入額を差し引いた金額が赤字となり、経営の基本計画(水道事業経営戦略)に示した料金改定の検討を行う状況に該当したため、審議会へ諮問することになりました。

▽審議会への諮問の内容は?
水道事業の安定的な経営を続けるために料金改定の必要性を確認したうえで下記の3点について意見を求めました。
1.水道料金水準
2.料金体系
3.改定時期

◎料金改定の必要性、適正な水道料金のあり方の意見を求めました。

《答申》令和7年5月1日
答申とは?…行政からの問いかけに対し、審議会などが意見・回答を行うことです。
▽審議会ではどんな内容が検討されたの?
将来にわたる水道事業の安定経営に向けて、水道料金のあり方について丁寧な議論・意見交換を行ってきました。

▽審議会から示された答申の内容は?
1.水道料金水準
・今の料金水準のままでは、施設整備の費用確保が困難
・健全な経営を実現するために、令和8年度から12年度までの5か年度で42.57%の料金改定が必要

2.料金体系
・現状(用途別)では、不明確な事例が発生
メーター口径(給水能力)による区分へ変更し、公平性向上
・水道普及時に導入した基本水量制(20立方メートル/2か月までは同料金)は、普及率が約100%であること、公平性向上のため廃止

3.改定時期
・早期の実施を望むが、水道利用者への周知期間も考慮し、令和8年4月以降が適当

◎この答申内容を尊重しながら、水道料金改定の検討を進めていきます。

問合せ:水道課(市役所6階)
【電話】85-1178