くらし 年頭のごあいさつ
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- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県豊川市
- 広報紙名 : 広報とよかわ 令和7年1月号
■初春を迎えて
豊川市長 竹本幸夫
新年明けましておめでとうございます。市民の皆さまにおかれましては、輝かしい新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
近年のわが国における急速な人口減少や少子高齢化、長引く物価高騰などの影響により、市政を取り巻く環境は依然厳しい状況が続いております。加えて、自然災害の頻発化・激甚化が進む中、昨年8月に初めて発表された南海トラフ地震臨時情報では、多くの市民の皆さまが不安な日々を過ごされたのではないでしょうか。これらの問題を強く意識し、本市では、令和8年度から10年間のまちづくりの指針となる「第7次豊川市総合計画」の策定に取り組んでいます。将来を見据えながら、本年も「元気なとよかわ子育てにやさしく人が集うまち」を施策の柱として、市民の皆さまとともに、「もっと元気な豊川市」を目指してまいります。
まもなく国道23号名豊道路が全線開通いたしますが、その効果は、産業振興や物流の効率化にとどまらず、渋滞緩和や災害時の緊急輸送路への活用など、市民の皆さまの安全・安心な暮らしにもつながるものと考えております。本市では、全線開通による交通の利便性を生かした御津1区工業用地への企業誘致や豊川白鳥地区および豊川為当IC地区における新規工業用地整備を推進し、働く場の確保に努めてまいります。
さらに、生活環境と利便性向上に向けたJR愛知御津駅周辺の整備、市の魅力や移住・定住情報の積極的な発信など、人口増施策を重点的に進めてまいります。そして、産業・観光施策では、関係機関と連携し、新たな農業・商工業支援事業やスタートアップ支援を実施するとともに、豊川稲荷の午年開帳および大開帳に向けて周辺の基盤整備を計画的に進めてまいります。
また、自然災害への備えも急務であるため、河川・内水氾濫危険箇所への監視カメラの増設や内水氾濫情報を含めた水害ハザードマップの作成を行う他、災害救助の拠点となる消防署本署の建て替えを進めてまいります。
子育てに関する施策では、子育て世帯の経済的な負担軽減につながる事業に力を注ぎつつ、老朽化した保育所の建て替えや小中学校特別教室への空調設備の設置、部活動外部指導者やスクールソーシャルワーカーを引き続き配置するなど、子どもたちの教育環境改善に向けた体制を整えてまいります。
さらには、誰もが生き生きと暮らせるよう福祉施策を継続するとともに、令和8年度の供用開始に向け、本市の健康づくりの拠点となる総合保健センター(仮称)の整備を進めます。また、町内会役員の負担軽減や協働のまちづくりの推進、地球温暖化の防止、健全な行財政運営にも努めてまいります。
本年も、皆さまの声を拝聴し、全力で市政運営に取り組んでまいりますので、より一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。
結びに、新しい年が皆さまにとって、幸多き年となりますことを心より祈念いたしまして、新年のごあいさつといたします。