イベント 【特集】尾張津島天王祭

宵祭:7月26日(土)
朝祭:27日(日)

7月26日(土)・27日(日)の両日、「尾張津島天王祭」が天王川公園を中心に行われます。この祭りは、大阪天満宮の天神祭、広島厳島神社の管絃祭と並び日本三大川祭の1つに数えられ、「尾張津島天王祭の車楽舟(だんじりぶね)行事」が国の重要無形民俗文化財(昭和55年)に指定されており、平成28年12月には国指定重要無形民俗文化財の「山・鉾(ほこ)・屋台行事※」33件の1つとして、ユネスコ無形文化遺産に登録されています。また、車楽は県の有形民俗文化財(昭和59年)に指定されています。
※地域社会の安泰や災厄防除を願い、地域の人々が一体となり執り行う「山・鉾・屋台」の巡行を中心とした祭礼行事。

■天王祭の由来
「天王祭」は津島神社の祭礼として600年近く続いています。かつて、津島には旧津島五ケ村と呼ばれる5つの村(米之座、今市場、筏場、下構、堤下)があり、豊かな経済力をもっていたため、これを基盤として盛大に行われてきました。
祭りは、昔から陰暦の6月14日・15日を中心として行われてきましたが、昭和38年に太陽暦の7月第4土曜日(宵祭)と翌日の日曜日(朝祭)に変更されました。
「天王祭」というと宵祭や朝祭を思い浮かべますが、これらは一連の祭の一部分に過ぎません。
天王祭は(1)津島神社行事(2)津島車行事(3)市江車行事の3行事からなっています。特に(1)の中心は神葭(みよし)放流神事(神葭流し)で、神葭刈場選定神事に始まり神葭納め神事で終わる一連の行事は新しい神葭を迎え1年間本殿奥深くにまつった「真の神葭」に疫難災厄を託し流す神事です。これらの行事は宵祭と朝祭を中心に約3カ月にわたって行われます。

■宵祭
宵祭は、屋台の上に半球状に1年の日数、中央近くにある真柱に1年の月数、そして船の前方に1カ月の日数を表す提灯や絹灯篭に明かりを灯した旧津島五ケ村の5艘のまきわら船が車河戸からゆっくりと姿を現します。そして川面に伝統の灯を映しながらゆらゆらと丸池を漕ぎ渡っていきます。そんな幻想的な世界をつくり上げた後、まきわら船は「御旅所」に着き、関係者らが津島神社から移された神輿(みこし)に拝礼して宵祭は終了します。

■朝祭
朝祭は、宵祭とはがらりと飾りつけを一変した5艘に旧市江村(現在の愛西市)の市江車を先頭に加え、計6艘の車楽舟が登場します。能の演目をかたどった「置物」を乗せた車楽が楽(がく)を奏でながら中之島付近に進みます。
ここで市江車から布鉾を持った10人の鉾持ちが、次々に池に飛び込み、御旅所まで泳ぎ神輿に拝礼します。さらにその後、津島神社まで走り、拝殿前に布鉾を奉納します。
続いて6艘の車楽舟からそれぞれ稚児が御旅所に渡り、津島神社本殿まで帰る神輿とともに練り歩く神輿還御が行われます。最後に津島神社拝殿で神前奏楽を奉納し、盃事が行われて朝祭は幕を閉じます。

問合:
・(一社)津島市観光協会(津島神社参集所内)
平日 午前10時~午後5時
【電話】28-8051
・観光・プロモーション課観光・プロモーションG
【電話】55-9589