くらし 議会のようす(5)

【一般質問】
■掛布まち子 日本共産党江南市議員団
▽市民要求に応える地域公共交通計画に
問:令和7年度から2カ年で、市の地域特性に適した地域公共交通計画を策定する予定だが、市民要求に応える公共交通網へ再構築するよう求める。計画は地域公共交通活性化再生法に基づき、すべての自治体で策定が努力義務となった地域公共交通のマスタープランだが、計画で目指す市の基本方向は何か。
答:既存の路線バスやいこまいCARの充実を図りつつ、北部地域の新たな公共交通との共存を目指して、公共交通を利用し、日常生活に必要な場所へ行ける持続可能な交通システムを構築していく。

問:北部地域で新たな公共交通の導入を目指す検討部会が止まったままだが、その理由は何か。新たな公共交通は地域公共交通計画の策定と同時に進めていくのか。
答:対象地域の市民ニーズを詳細に把握し、適した交通モードの検討を進める必要があるとの検討部会の意見から、意見集約の方策を検討している。北部地域の新たな公共交通は、市の公共交通を担う交通モードの一つとして位置付けていくため、計画策定と同時に進めていく。

▽他の質問項目
・農業者の安定経営へ支援拡大を
・こども誰でも通園制度の懸念払拭を

■三輪陽子 日本共産党江南市議員団
▽学童保育の待機解消を
問:令和7年度の通年と長期の待機の状況はどのようになっているのか。
答:通年利用で44人、夏休みなどの長期利用で90人であるが、今後、入所が可能になれば案内していく。

問:令和6年度より待機児童が増えたのはなぜか。
答:申込人数が1439人と70人増えたこと、支援員不足により定員を減らした学童が複数あったこと、また時給アップにより、働く日数を減らした支援員がいたため。

問:周辺自治体でも支援員不足や待機増加があるのか。
答:支援員は確保できて、待機はほぼ発生していないが、支援員確保には苦労していて余裕はないと聞いている。

問:子どもたちが健やかに育つ環境を整えるには児童40人に1人以上の常勤職員、少なくとも各学童に1人リーダーとなる正規職員の配置が必要だと思うがどうか。
答:1単位当たり支援員1人を含む2人の運営はできている。正規職員の配置は、開所していない時の業務、経費の増加などの課題があり、慎重に検討していく。

▽他の質問項目
・不登校児童・生徒の居場所づくりを
・切れ目のない障がい児支援を
・認知症になっても安心して暮らせるまちづくりを

■片山裕之 江南クラブ
▽布袋駅前の無料駐輪場について
問:4月からの駅前駐輪場廃止に伴い、利用状況はどうなると予測しているのか。また放置自転車や交通事故などへの対策は考えているのか。
答:廃止後は布袋駅北一時自転車等駐車場に利用者が集中し一時的に混雑が予想されるので、整理員を配置するなど、交通の支障とならないように努めていき、事故などが発生しないよう、江南警察署に協力を依頼していく。

要望:昨今の物価高騰の影響により、家計への負担が大きい世帯もある。駐輪場業者と駐車料の割引価格の交渉を引き続き行い、さらに市の援助も検討してほしい。

▽布袋駅高架下の店舗と喫煙スペースについて
問:MOKUKICHIの近くに喫煙所は必須だが、喫煙所を現在の位置から通学路を通行する児童への影響が少ない位置へ変更することはできないか。
答:現状においてより良い場所が他に見当たらない状況ではあるが、児童を含め非喫煙者への配慮は、重要な課題であると認識しており、引き続き喫煙所の利用状況などを注視し、調査・研究していく。

要望:駅東駅前広場はイベントを行うため固定式のものが作れないので、駅西駅前便所横にボックスタイプで煙の影響が少ない喫煙所の設置を検討してほしい。

■中野裕二 江政クラブ
▽施政方針について
問:人口減少、少子高齢化への対応とあるが、具体的にどのように対応していくのか。
答:令和7年度からは、満1歳児を対象とするおたふくかぜワクチン接種費用助成や、少子化対策として特定不妊治療費助成制度を実施する予定である。いずれも各所管課が市民ニーズを把握し、アイデアを出しながら具体的な事業に移したものである。

問:令和7年度の予算は、令和6年度と比較して15.4%の増加となる約367億円と大きな予算となっている。これは、「選択と集中」をさせた結果の予算なのか。
答:第6次江南市総合計画の後期基本計画に、将来像として掲げた「地域とつくる多様な暮らしを選べる生活都市」の実現に向け、財政運営の点では、市民満足度などを踏まえつつ、事業の「選択と集中」に取り組むことにより、持続可能な財政基盤を確保することとしている。

問:目玉事業はどう考え、どう方向性を示すのか。
答:第6次江南市総合計画などに基づいた施策を着実に実行に移すことで、示していく。

▽他の質問項目
・市内の公園の在り方について
・市内の農地、農家について