- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県江南市
- 広報紙名 : 広報こうなん 令和7年7月号
■光学印象とは
歯医者さんで被せものを作るときに、歯の型をとります。これを印象採得と言います。従来の印象採得は、柔らかい粘土のような素材(印象材)をトレーに盛り、それを歯に押しあてて型を取る方法が一般的でした。しかし、この方法は印象材が喉の奥に垂れて、不快感や嘔吐反射を誘発する場合があります。また、印象材が固まるのに5分ぐらい必要で、その間、涙を流しながら吐き気を我慢していただくケースも少なくありません。
近年、光学印象を用いた型取り技術が開発され、歯科医院に導入されつつあります。歯科用の小さなカメラ(スキャナー)を用いて、歯や歯肉の表面を近距離で撮影することで、精密な3Dデータを構築することが可能となりました。すなわち、カメラで撮影するだけで、簡単に精密な型取りができるため、従来の印象法(粘土状の素材を使用した方法)のストレスや不快感を大幅に軽減することができます。
光学印象は、「型取りが苦手な方」、「嘔吐反射がきつい方」に最適なDX(デジタルトランスフォーメーション)技術です。尾北歯科医師会中央歯科クリニック安藤雅康
問合せ:保健センター
(【電話】56-4111)