- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県新城市
- 広報紙名 : 広報しんしろ ほのか 令和7年8月号
■三十三所観音巡礼(さんじゅうさんしょかんのんじゅんれい)
三十三所観音とは、観音菩薩が広く人々を救うために、33の姿に変化するとされることにちなんで33カ所の観音菩薩を定めたものです。平安時代に確立した西国(さいごく)三十三所は7府県に散らばっています。人々は現世の罪を滅し、極楽往生できるよう、33の札所(ふだしょ)を順番に巡礼して結けち願がんを目指しました。しかし、遠方の人が広範囲を巡礼するのは大変なので、日本各地に、複数県規模のものから一寺内規模のものまで、平安時代から現代に至るまでに多く設置されました。
乗本の三十三所観音もその一つで、石仏をよく見ると、◯◯番と彫られています。同じ敷地内に他の三十三所の一部があり、元禄2年(1689)のもので「二世安楽」「乗本村願主十人」と刻まれています。
また、似たようなものにお遍路さんで有名な四国八十八箇所があり、こちらもミニチュア版が全国に設置されています。市内には両方とも多くあり、門谷地内や日吉地内、市川地内などにあります。あなたの家の近くにもありませんか?注意して見てみると新たな発見があるかもしれませんね。
※巡礼を行う際は安全に気をつけ、管理者や地元の方に迷惑をかけないようにしましょう。また、長い年月が経ち、札所が欠けているかもしれません。無理に探さないようにしましょう。
問合せ:長篠城址史跡保存館
【電話】32-0162