健康 〔連載コーナー〕ヘルシーナの健康応援ナビ

■コツコツ育てよう健康な骨
骨は肌や爪と同じように新陳代謝を繰り返しています。古くなった骨が壊され、新しい骨が作られることを骨代謝といいます。若い人は3年程度、高齢になると5~10年で体中の骨が作り変えられます。

▼骨粗しょう症に気をつけて
年をとるなどして骨の量が減ると、骨がもろくなり折れやすくなります。これが骨粗しょう症です。
骨量は思春期までに急速に増え、20歳代をピークに、その後は低下していきます。問題が現れるのは骨量が減ってくる50歳以降です。特に女性はホルモン(エストロゲン)の減少の影響を受け、急激に骨密度が低下し、骨粗しょう症になりやすくなります。加齢やホルモンだけでなく、生活習慣も重要な要素となります。子どものうちからしっかりと丈夫な骨を育てましょう。

▼骨がもろくなってくると…
ちょっとしたことで骨が折れやすくなります。
例えば、重い物を持ったときや、座ろうとした椅子の高さが思っていたよりも少し低かった時の些細な衝撃だけで背骨が折れることがあります。
骨折すると、寝たきりになったり、介護が必要になることもあります。

▼骨粗しょう症を予防するには?
(1)食事で予防
無理なダイエットは骨量を減少させます。規則正しい食事で、適正体重を維持することが大切です。また、骨を作るために必要な栄養もバランス良く取りましょう。
(2)カルシウムとビタミンDの力で予防
骨を丈夫に保つためには、カルシウムとビタミンDが欠かせません。
カルシウムは骨や歯の主な材料です。食事で取ったカルシウムは、効率よく腸から吸収されるようビタミンDがサポートし、骨にしっかり届けます。
●カルシウムを多く含む食品
・乳製品(ヨーグルト、チーズ)
・小魚(ししゃも、いわしの丸干しなど)
・大豆製品(豆腐、納豆など)
・小松菜、チンゲンサイ、ひじきなどの野菜や海藻
●ビタミンDを多く含む食品
・魚類(サバ、イワシ、鮭など)
・きのこ類(しいたけ、舞茸など)
※ビタミンDは日光に当たることで体内でも作られるので、日光浴も効果的です。
(3)運動で予防
日光を浴びながら、ジャンプや足ぶみ、ウォーキングなどでかかとに刺激を加える運動をすると、さらに骨が強くなります。毎日15分~30分程度の運動を続けましょう。高齢の方は転倒防止のため、バランス運動も取り入れることをおすすめします。

▼早めの検査と予防がカギ
骨粗しょう症は気づきにくい病気です。だからこそ、検診を受けて早めに知ることが大切です。
田原市では、40、45、50、55、60、65、70歳の女性を対象に、骨粗しょう症検診を行っています。骨折しやすい部位を高い精度で測定して骨粗しょう症を発見できるため、早期治療につなげることができます。
検診と日々の習慣をコツコツ続けて、いつまでも元気に動ける骨を作りましょう!

問い合わせ:健康課
市役所内【電話】23-3515
あつみライフランド【電話】33-0386