- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県津市
- 広報紙名 : 広報つ! 令和7年8月号
■バスタプロジェクトの実現に向け津駅周辺基盤整備のビジョンを策定
津市長 前葉 泰幸
津駅は明治24年に開業し、今年で134年目を迎えます。明治29年竣工の2代目駅舎は「なまこ壁」で親しまれ、昭和48年には国鉄と地元資本で共同建設した民衆駅「津ステーションビル」(チャム)が竣工しました。昭和54年に駅前広場が完成し、周辺にはオフィスや商業施設が立ち並びましたが、時代とともに利用形態が変わり、現在では駅前広場内はタクシーと一般送迎車の交錯で混雑し、広場外の路上で高速バス等の乗降が行われるなど課題が見られます。
このような中、令和2年の道路法改正により、バス・タクシーなど事業者専用の停留施設を道路附属物に位置付けることが可能となり、国は、全国23カ所の一つとして、津駅周辺へ直轄事業による交通ターミナル「バスタ」を導入しようと、令和3年から調査をスタートしました。津市はこのバスタプロジェクトを津駅前を大きく変えるチャンスと捉え、50年振りに駅周辺の再編を進めるため、津駅周辺の基盤整備の将来像を描くビジョンを策定しました。
国が進める調査に合わせ、県は東口県道の歩道拡張を計画し、津市は東西を2階レベルで往来できる自由通路の整備を目指します。津市がこのビジョンを策定することで、バスタプロジェクトの調査が一層加速し早期の事業化に繋がることを期待するとともに、国・県・市がしっかり手を取り、将来を見据えたまちづくりに取り組みます。