くらし こころとカラダを大切に 女性が自分らしく輝くまち


※桑名市は、令和6年12月23日、鈴鹿医療科学大学と連携協定を結び、共に女性のウェルビーイング推進に向けた取り組みを行っています。

鈴鹿医療科学大学 副学長
髙木久代(たかぎひさよ)さん
日本薬膳学会代表理事、医学博士、医療薬膳師、世界中医薬学会連合会食療専業委員会副会長

●食事で元気
薬膳は東洋医学の理論に基づいています。東洋医学には「天人合一」という言葉があり、「人間は自然と深く関わり合い、一体となっている」を意味します。私たちは地球の気候の変化に合った生活をすることで、健康に過ごすことができます。
二十四節気によると夏は5月の立夏に始まり、6月、7月ですが、昨今の気候の変動により8月、9月も夏と考えられるかもしれません。夏の特徴は照りつける太陽と、じめじめ、ムシムシとした空気ですね。高温多湿の夏は体力を消耗しやすく、夏バテになる人も多くおられます。夏は喉が渇くため水分を取りすぎると食欲が落ち、体に余分な水分が溜まりますので、果物、夏野菜を料理に取り入れ、喉の渇きを癒してください。
◇体の中に熱がこもった状態を改善
「体を冷やす食材」…トマト、キュウリ、ゴーヤ、冬瓜など
◇汗をかいて失った体内の水分補給
「体内の水分を補う食材」…スイカ、胡瓜、トマトなど
◇暑さによる睡眠不足・イライラの改善
「精神を休める食材」…アサリ、ハスの実、ナツメなど


「利水汁(りすいじる)」
▽材料2人分
砂抜きアサリ…6個
セロリ…1本
冬瓜…200g
もやし…30g
干しシイタケ…1枚
トウモロコシ…少々(軽くゆでる)
塩…小さじ1/3
(A)出汁(昆布・かつお節)…300cc
(A)醤油…小さじ1
(A)酒…小さじ2

▽作り方
(1)砂抜きアサリは殻つきのままよく洗う。セロリは千切りにし、冬瓜は皮をむいて3cm角に切る。干しシイタケは水で戻し、石づきを取り、千切りにする。
(※1:干しシイタケの戻し汁は、出汁と合わせてもよい)

(2)鍋に、(A)の出汁、醤油、酒を入れ、火にかけ、強火で少し煮立てる。煮立ってきたらアサリ、セロリ、冬瓜、もやし、干しシイタケ、昆布を入れ、中火で煮る。アサリが開き、冬瓜が少し柔らかくなるまで煮る。最後に塩で味を調える。
(※2:昆布は、出汁に使用した昆布を刻んだもの)

(3)器に盛り、ゆでたトウモロコシを散らす。

■桑名市の一言
夏は水分不足になりやすい季節。クーラーの効いた室内にいても、意外と身体から水分が発散されています。特に、女性はクーラーで冷えを感じる人も多いですよね。スープや温かいお茶などで水分補給をしながら身体を温めて、「こころもカラダ」もリフレッシュしましょう。

問合せ:SDGs推進課
(【電話】24-7441【FAX】24-2474)