くらし 【特集】何度でも社会とつながることができる亀山をめざして(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県亀山市
- 広報紙名 : 広報かめやま 2025年7月1日号
■何度でも社会とつながることができる亀山をめざして
80代の親と50代の子の親子が社会から孤立する「8050問題」をはじめ、生活困窮やいじめ、リストラなどがきっかけで起こるひきこもりやニートなどは、誰にでも起こりうる社会全体の課題となっています。
ひきこもりとは、仕事や学校に行けず、家族以外の人との交流をほとんどせずに、6カ月以上続けて自宅に居る状態と定義されています。内閣府の調査では、このような状態に加え、家族以外の人との交流はなく、自分の趣味の用事のときだけ外出する状態にあるとされる人は、全国で約146万人と推計されています。
本市は、“ひとりぼっちをつくらないまち”を目指し、亀山市社会福祉協議会のコミュニティソーシャルワーカー(CSW)と共同して、世代や属性を問わない包括的な相談支援体制づくりに取り組んでいます。
今回は、ひきこもり等の現状を考えながら、本市における社会参加の取り組みを取り上げます。
■15~64歳でひきこもり状態にあるとされる人
※内閣府「こども・若者の意識と生活に関する調査(令和5年3月公表)」をもとに、「第二期三重県ひきこもり支援推進計画(令和7年3月公表)」から市の数値を推計
問合先:
・地域福祉課福祉総務グループ
【電話】84-3311
・社会福祉法人 亀山市社会福祉協議会
【電話】82-7985
地域福祉課福祉総務グループ
相談支援包括化推進員
西 秀人
真面目で繊細な人、感情をあまり出さない人たちは、誰かに「SOS」と言えないまま我慢し続けることで、心が限界に達してしまいます。ひきこもりやニートなどになる原因は、心理的な要因や社会的な要因などさまざまです。ひきこもり等に対する偏見は、私たちの暮らしの中に潜んでおり、その要因を正しく理解することが大切です。
悩みを抱えた人にアドバイスをすることよりも、しっかりと話を聴いて、寄り添う。それが安心感となり、信頼関係を築くことにつながっていきます。