くらし 【とばびと活躍プロジェクト】トバゴト Vol.33

■キーワード
#移動販売車とフードパントリー
#備えのきっかけづくり

鳥羽市内を走り回る移動販売車は、とても便利で有り難い存在です。特に、移動が困難となっている高齢者のかたにとっては、自宅近くまで来てくれる移動販売車の存在は欠かせません。しかし、災害や悪天候、車両故障などにより、それらの場所へ車が来られなくなることも想定しておかなければなりません。そのとき、自宅に食べるものがあるかどうか、それが何日分なのかどうかは、とても大きな問題となってくるはずです。
そこで今回、「鳥羽市生活困窮者支援活動団体助成事業」を活用し、鳥羽市内を回る移動スーパーとくし丸のかたにもご協力いただき、移動販売車を利用されているかたに対し、非常食となるお米(アルファ米)のフードパントリーを約200人に行いました。同時に、利用者のかたには、自宅で非常食などを備蓄しているかどうかのお話も一緒に伺いました。その結果、「しっかり備蓄している」と回答されたかたは、全体の21%に留まりました。また、普段の生活の延長線上で「意識している」ようなかたでも全体の24%であり、今回の対象者のなかでは、55%のかたが「備蓄などはしていない」という結果となりました。今回のフードパントリーは、近年の多様で便利な長期保存食の存在や、自分たちでも備える大切さを考える「きっかけ」の1つとする目的でも実施しました。
今回のきっかけが、今後の備え(コト)につながる一助になればうれしく思います。

問合せ:健康福祉課長寿介護係(生活支援コーディネーター 杉浦徹)
【電話】25-1186