その他 令和7年度 施政方針(4)

◇1-8【緊急避難路の整備】
市道笠田新田中央線は国道421号を起点として員弁地区防災拠点(旧員弁高校)を結ぶ幹線道路で、災害時には支援物資や人員の輸送を迅速に行える大型車両の通行が可能な道路整備が必要です。今年度は用地の購入を進め、令和8年度の完成を目指します。

◇1-9【道路の災害防止対策】
能登半島地震では道路が寸断され、救援隊や救援物資の搬入が難しい状態が続きました。いなべ市においても主要幹線道路の路面状況の調査や道路構造物の点検結果に基づく、緊急自然災害防止対策として令和7年度は市道10路線3,590m、24,750平方メートルの舗装工事と、六石地区200mの側溝工事、南金井山神川沿いの擁壁工事30m、道路灯22基のLED化を実施します。

◇1-10【自歩道の整備】
北勢線大泉駅からいなべ総合学園高等学校への通学路である市道西方上笠田線の自転車歩行者道(自歩道)の整備は、令和8年度の完成を目標に本線の舗装補修も含め進めます。また、要望の強い、市役所本庁からほくせいこども園の手前までの歩道の整備を計画し、地権者の協力のもと事業を進めます。

◇1-11【交通安全と市道ゾーン30】
交通の安全を確保するため、員弁西小学校の通学路でもある市道楚原北勢線の自動車の速度規制(最高速度30km/h)と路肩整備を組み合わせた国の交付金事業(ゾーン30)は、最後の仕上げとして路肩の整備と安全対策および路面標示を行います。

◇1-12【国道421号バイパス道の開通】
大安ICの交通量は1日当たり約4,000台と、大安ICの開通により三笠橋が恒常的に渋滞しています。その対策として、大泉新田からいなべ総合学園高等学校の南隣を通り、いなべ大橋から大安ICにつなぐ国道421号バイパス道が令和6年12月に開通しました。この道路の開通により三笠橋の渋滞は緩和されたものの、交通量の少ない旧道との交差点に信号機や一旦停止の規制がほとんどないことから交通事故が多発しており、引き続き、三重県と警察に事故防止対策を要請します。
また、この道は三岐鉄道北勢線と交差することから、隣接する2つの踏切(大泉第5号、第6号踏切)を閉鎖し、新たに踏切を設置したため、閉鎖される踏切を迂回するための道路(市道宮東三反丸線)を新設し、利便性を確保します。

◇1-13【橋の安全】
いなべ市が管理する橋梁(きょうりょう)は559橋で、定期的な点検を実施しています。令和4年度に策定した長寿命化修繕計画に基づき、令和7年度は165橋の橋梁の点検ならびに市道高柳南金井線大井田地区の宇賀橋(宇賀川)、市道畑新田上笠田線の笠田大橋(明智川)、市道阿第105号線石川地区の前川橋(員弁川)の橋梁修繕工事および市道診療所線上相場地区の宮谷橋(宮川)の更新工事を実施し、橋の安全に努めます。