- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県いなべ市
- 広報紙名 : いなべ市情報誌 Link 2025年4月号(vol.257)
■歳出予算
▼1 安全で安心な社会を拓く
◇1-1【消防団分団詰所の建て替え】
老朽化した大安東分団(三里)の詰所は旧郷土資料館を解体して新たに建設します。また、藤原地区は5カ所ある詰所を統合するため、旧藤原庁舎を解体して新たに藤原分団詰所として建設します。この新たに建設する藤原分団詰所は緊急避難場所としても併用し、土石流やふじわらこども園の避難場所としての機能を兼ね備えた施設とします。
◇1-2【防犯カメラ設置補助】
首都圏を中心に横行している闇バイト強盗が社会問題化する中、市内の自治会からも防犯カメラ設置の声が高まっていることや、三重県や警察からの要請もあることから、自治会が設置する防犯カメラの設置費用の1/2を補助します(補助金の上限は1基10万円)。
◇1-3【上水道配水管の更新】
能登半島地震の教訓を踏まえ、水道配水管の耐震化、漏水対策が急がれます。令和7年度は特に老朽化が懸念される5地区約1.2kmを更新し、水道の安定供給に努めます。
◇1-4【下水道管路の更生】
公共下水道の陶管布設区間約62kmを中心に、劣化が懸念される箇所(約10km)のテレビカメラ調査を実施し、劣化の度合いに応じ、更生工事(約1km)を施工します。
◇1-5【農業集落排水の公共下水道への編入】
農業集落排水処理施設は、老朽化に加えて処理規模が小さいことから、維持管理費が割高となっています。そこで、市内で12カ所あった農業集落排水処理施設のうち、公共下水道に接続した方がコスト削減につながる4カ所を候補に挙げ、平成31年に中里南部処理区域、令和4年に貝野川右岸処理区域、令和6年に東貝野処理区域の公共下水道への編入を終えています。令和7年度は計画の最後となった十社南自歩道いなべ大橋部処理区域(向平、下平)の公共下水道への接続の工事に掛かり、令和9年4月の統合を目指します。
◇1-6【下水道監視システムの改築】
いなべ市には埼玉県八潮市で起きた道路陥没のような事故が発生する大規模な下水幹線はありませんが、日々の点検監視は欠かせません。現在使用している集中監視システムの老朽化に加え、市役所がサーバーなどのハードウェアとソフトウェアを全て独自で整備するオンプレミス方式から、独自ではサーバーを持たずにインターネット上にあるサーバーを活用するクラウド方式に移行し、コストの削減と迅速な対応を目指します。令和7年度は125カ所の通報装置回線の改築を予定し、適切な維持管理に努めます。
◇1-7【安全で美味しい水道水】
全国各地で有機フッ素化合物PFOS(ぺルフルオロオクタンスルホン酸)および、PFOA(ぺルフルオロオクタン酸)による水道水の汚染が問題となっています。いなべ市では、令和5年に市内9カ所全ての配水池の処理水を検査した結果、全ての箇所で国の定める暫定目標値の1/10未満で、実質、検出されませんでした。また、令和6年には市内17カ所の水源地の原水も検査し、同じく全ての箇所で国の定める暫定目標値の1/10未満で、実質、検出されませんでした。引き続き、安全で美味しい水の安定供給に努めます。