くらし 96歳!これからも自宅で過ごす(1)

最期まで自分らしく過ごすにはどうしたらいいのか。そのために今からできることは何かを考えてみませんか。
今回は、市内在住の近藤喜代嗣(きよつぐ)さん(96歳)の暮らしを紹介します。喜代嗣さんは、入退院を経験した後、自宅で過ごす“在宅医療・介護”を選択し、その思いを家族に共有しました。喜代嗣さんの思いを、家族がどのように受け止め、生活しているのかを紹介します。

▽喜代嗣さんは自宅で過ごすことをどう決めた?
喜代嗣さんは2018年に肺炎で入院し、退院後に要介護4となりました。同年、再度、肺炎で入院したことで、“最期の時”を自身も家族も意識し、今後について相談しました。家族で出した答えは、訪問診療を受けながら、痛みや苦痛を緩和することを主とした、自宅で可能な治療を行い、「積極的な延命治療は行わない」という喜代嗣さんの意思を尊重することでした。現在、喜代嗣さんは、訪問診療やさまざまなサービスを自宅で受けながら、自分の時間を大切に過ごしています。

▽喜代嗣さんに聞いてみた!
Q 自宅で過ごそうと決めた理由は?
A 私にとって自宅は、一番大切な場所だから。また、自宅だからこそ自分の望む生活ができると考えています。

Q 自宅で過ごすことの良さは?
A 自分の好きなように時間を使うことができる!

Q 自宅で過ごしたいと家族に伝えたときの心境は?
A 面倒を見てもらう家族には申し訳ないが、その時には何も考えなかった。

〇壊れたものを修理するのが好き!
手先が器用な喜代嗣さんは、今はワープロの修理に取り組もうとしているそうです。
〇足裏たたきが日課!
必要なものは何でも自分で作る喜代嗣さん。この足裏たたきもお手製!

▽家族の思い
父は、「自分でできることはできるだけ自分でやりたい」という気持ちを持ち続け、人の役に立つことに生きがいを感じています。この前向きな気持ちが、今を支えていると思います。
在宅介護は、「家で安全に見れるのだろうか」、「介護を続けていけるのだろうか」など心配になることばかりを考えがちですが、訪問してくれるお医者さんやデイサービスなどの在宅サービスをうまく利用して、本人の意思を尊重した介護ができればいいなと考えています。また、自分たちもいつかは高齢期を迎えるので、そのとき、どう生きたいか考えるきっかけになっています。