文化 芭蕉翁記念館だより

芭蕉さんは俳句を詠んだだけではなく、絵も描いたことをご存じですか。芭蕉翁記念館には、とてもおもしろい芭蕉さんの絵が展示されています。
芭蕉さんが旅先の京都から伊賀の人へ送った手紙には、旅してきたさまざまな名所を伝える文章とともに、一緒に旅をしている弟子のいびきの絵が添えられていました。
この弟子は杜国(とこく)といい、吉野の桜を見る旅の途中、宿に泊まったときのいびきの音がとても大きく、驚いた芭蕉さんは、その様子を絵にしました。絵には、音の大きさを「四尺七寸」(約140cm)になると伝えています。芭蕉さんの驚きが伝わるとともに、ユーモラスな一面も感じられます。
この絵は江戸時代から有名になり、後の時代の人がこの絵の持ち主のところに見に行ったり、書写して出版したりしました。

◇芭蕉翁記念館企画展「俳人たちの絵」開催中
9月15日(月・祝)まで
※芭蕉筆「いびきの図」(芭蕉翁顕彰会蔵)の真筆公開は8月16日(土)~9月15日(月・祝)

◇ギャラリートーク
7月6日(日)、8月11日(月・祝)、9月6日(土)
午後1時30分~(要入館料)

問合せ:
・文化振興課【電話】22-9621【FAX】22-9619
・芭蕉翁記念館【電話】21-2219