くらし 所信表明2025(1)

「住んでよかった」を実感する魅力あるまちづくり
※この所信表明は、令和7年2月26日開催の第1回町議会定例会での、令和7年大綱説明を紹介しています。

■町政の基本方針と施策と大綱
◇町制20周年
平成18年1月10日に現在の紀宝町が発足してから、来年1月10日で20周年を迎えます。
合併前のそれぞれの町、村におきまして、先人の方々の心血を注いだ懸命のご努力により、特色を生かした魅力あるすばらしい「まちづくり」が展開されてまいりました。合併後は、それらを引き継ぎながら、「海・山・川の恵みに抱かれ、ともに輝き創造するまち」の実現を目指して、新たな「まちづくり」を進めてまいりました。
新町が誕生して20周年を迎えるにあたり、来年1月11日(日)に、「町制施行20周年記念式典」をまなびの郷において挙行いたします。
町民のみなさま方と、ともに祝い、ともに未来に向けてのまちづくりを推進していく機運をさらに高めてまいりたいと考えております。
また、20周年を記念して町勢要覧の刷新を予定しており、町の概要や特徴、観光名所、まちづくりの取り組みなどを紹介するほか、新町が誕生してから今日に至るまでの紀宝町の歩みを丁寧に伝えてまいりたいと考えております。
現在、町民のみなさまから町内で撮影した写真の募集を行っており、これらの写真も活用し、製作にご参加いただきながら作成を進め、完成した際には、全戸配布させていただきますほか、紀宝町のPRに幅広く活用してまいります。

◇防災・減災対策
令和7年度におきましても、引き続き、「誇りと愛着の持てる魅力あるまちづくり」を目指し、紀宝町に「住んでみたい」・「住んでよかった」とさらに実感していただくため、各施策を着実に進めてまいります。
はじめに、「人の命が一番」を基本理念といたしまして、様々な防災・減災対策を講じてまいります。
まず、南海トラフ地震の備えといたしまして、避難タワーの整備につきましては、令和6年度に鵜殿地区2基、井田地区1基の整備を進めており、令和7年度におきましては、鵜殿地区(3組)への整備を進めてまいります。
また、新規事業として「高輝度蓄光式の避難誘導看板」の設置、継続事業として「蓄電池式避難誘導灯」の整備を進めてまいります。
このほか、防災アプリを導入し、多言語にも対応可能な防災情報システムの改修、住宅の耐震診断や耐震補強工事をはじめ、要支援者宅の家具固定、火災警報器・家具固定用器具や感震ブレーカーの購入補助、耐震シェルターの設置補助、津波避難路ブロック塀等除却改修補助についても引き続き支援を行い、あらゆる災害から町民の命を守ることを最優先に取り組んでまいります。

◇きほう健康ぷらざ
町民のみなさまの健康づくりや生活習慣病の予防など、健康増進を図ることを目的といたしまして、昨年11月に開設いたしました「きほう健康ぷらざ」をその活動拠点とし、乳幼児から高齢者までのあらゆる健康問題に対して、柔軟に対応できる体制づくりのさらなる強化を図ってまいります。
「きほう健康ぷらざ」には、保健師および看護師が常駐する事務所に加えて、「町立訪問看護ステーション」・「地域医療研修センター」・「総合健康窓口」・「母子保健施設」などを備えるとともに、「個別相談室」・「休憩スペース」・「移住定住相談窓口」も常設し、「在宅医療の充実」、「健康相談の強化」、「健康教育の推進」を目標に、町民同士で健康を支えあい、健康についてともに学び、実践できる場として町民のみなさまに利活用していただける施設としての機能をより一層強化してまいります。

◇障がい者グループホーム
保護者や関係団体のみなさまから早期整備を切望されておりました「障がい者グループホーム」につきましては、運営法人等に対し新規参入の働きかけを行ってまいりましたところ、令和6年度に「社会福祉法人和歌山県福祉事業団」から本町への参入の申し出がございました。
令和8年4月からの事業開始を目途に準備が進められており、町におきましても社会福祉施設等施設整備の国庫補助にかかる協議・調整、事業用地の確保、および町独自の補助制度の創設等を行うなど、現在、早期整備に向けて積極的な支援を行っており、引き続きすべての町民のみなさまが住み慣れた町で安心して生活できるまちづくりを目指してまいります。