くらし 所信表明2025(2)

◇給食費の無償化・給食センター
令和4年度から実施しております保育所、幼稚園、小・中学校等の「給食費の無償化」および令和5年度から実施しております「保育料等の第2子以降無償化」につきましては、昨今の物価高騰や社会情勢を考慮して、令和7年度におきましても継続し、子育て支援の一助としてまいります。
また、令和6年度に「紀宝町給食センター」の大規模改修を行いましたことから、これまで以上に安全・安心で栄養バランスのとれたおいしい給食を安定的に提供してまいります。

◇福祉医療費助成制度
子ども・障がい者・ひとり親家庭等への福祉医療費助成であります。
現在、国民健康保険にご加入の方で新宮市内の一部医療機関を利用した場合の窓口負担の無償化につきましては、対象年齢を未就学児までとして実施しておりましたが、本年9月からは対象年齢を18歳到達年度末までに拡充し、子育て世代等の負担軽減と福祉の増進を図ってまいります。

◇放課後児童クラブ
放課後児童クラブにおける業務のICT化を推進するため、「放課後児童クラブ業務支援システム」を導入し、児童の入退室管理、アプリによる欠席連絡、お知らせ一斉配信など、保護者がアプリ機能を活用し、確実な連絡手段の確保や都合のよい時間に連絡することができることで、保護者の負担軽減および支援員の業務軽減につなげるとともに学童保育の質の向上を目指してまいります。

◇町有地の造成
移住定住の促進・地域の活性化を図るため、鵜殿上野平地区にあります町有地につきましては、令和6年度に7区画の造成工事等が完了いたしましたため、令和7年度は準備が整い次第、分譲を行ってまいります。

◇子育て用品の支給
安心して子どもを産み育て、次世代を担う子どもの健やかな成長をまち全体で応援することを目的に、1歳児までの乳児を養育している家庭へ紙おむつなどを支給する「子育て用品支給事業」を令和6年度に引き続き、令和7年度におきましても実施してまいります。

◇予防接種
予防接種費用の補助につきましては、小児インフルエンザワクチンを、新たに町内在住の生後6か月から18歳までを対象に1接種につき1,500円、13歳未満は2回、13歳以上は1回を補助してまいります。
また、国は令和7年度から、帯状疱疹ワクチンを定期接種に含める方針を示しました。
定期接種の対象者は、原則として65歳の高齢者と、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染し、免疫機能に障がいのある60歳から64歳の方であります。
さらに、既に65歳を超えられている方につきましては、経過措置として令和11年度までの5年間、70歳から5歳刻みの年齢の方が定期接種の対象となります。
加えて、町では定期接種の対象外となる66歳以上の方に対し、不活化ワクチン1接種につき1万円を2回、生ワクチン1接種につき4千円を補助してまいります。
このほか、おたふくかぜワクチンにつきましては、現行では、対象者が4歳未満で補助金額が3千円、接種回数1回分として補助しておりましたが、対象者を1歳以上就学前児童で補助金額を4千円、接種回数を2回分にそれぞれ拡充してまいります。
「まちの誇り」である高齢者の健康を守り、「まちの宝」である子どもたちが安心して日常生活や学校生活などが送れるよう、集団生活の場での流行を防ぎ、感染症から守ってまいります。

◇GIGAスクール
「GIGAスクール構想」により、全ての小・中学校に整備されております一人一台の学習用端末につきましては、各学校において日常的に積極的な利活用がされております。
一方、ICT関連の進歩は目覚ましいものがあり、端末の機能や性能も日々発展していく中で、児童生徒の学びをより一層深化させ、未来を担う子どもたちの育成につなげるため、令和7年度にGIGAスクール端末の更新を行い、これらのICT関連機器とこれまで培ってまいりました教育実践を組み合わせることにより、さらなる「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を図ってまいります。

◇地域振興・防災健康拠点施設
一般国道42号「紀宝熊野道路」沿いに整備を検討している「地域振興・防災健康拠点施設」につきましては、国土交通省とも緊密に連携を図りながら基本構想および基本計画を策定し、防災・医療・産業や観光などのあらゆる機能をもちあわせた拠点施設としての基本概念・めざす施設の将来像を明らかにし、実現するための基本的な施設の大綱を示してまいります。
これまで行ってまいりました施策をより一層充実・発展させ、今後も引き続き、町民のみなさまの安全で安心した暮らしの実現に向け、魅力あるまちづくりをさらに進めてまいります。