- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県紀宝町
- 広報紙名 : 広報きほう 令和7年4月号
◇防災アプリの導入
さらに、町民のみなさまへの情報提供を充実させるため、防災アプリを導入し、ハザードマップや避難場所の位置に加え、リアルタイムの雨量・水位データを確認できるとともに多言語にも対応できる防災情報共有システムの改修を図ってまいります。
◇自主防災組織の運営
「人の命が一番」を基本に、災害における被災者ゼロを目指し、町民各々が「自分の命は自分で守る」という防災意識のさらなる醸成を図るとともに、地域コミュニティの防災力強化が図られるよう、自助・共助による自主防災組織の運営について協同して進めてまいります。
◇タイムライン防災
タイムライン防災の取り組みにつきましては、台風等風水害に備えたタイムラインでは、これまで約40回にわたりタイムラインを運用してきたことにより、町民のみなさまの意識・行動にも大きく変化が感じられ、早めの準備や早めの避難行動につながっており、防災意識の向上に大きく寄与したと実感しているところであります。
風水害地区タイムラインにつきましても、町内で浅里地区をはじめとした5地区11自主防災組織において運用いただいており、これに伴う事前行動による避難者が増加傾向にあります。
令和7年度から、井田地区におきましても風水害地区タイムラインの構築を進めるとともに、引き続き、未導入地区の策定を推進し、タイムライン防災のさらなる充実を図ってまいります。
また、南海トラフ地震・津波被害から犠牲者ゼロを目指し、鵜殿地区・井田地区におきまして、地区のみなさまとともにワークショップを開催し、鵜殿地区では令和5年11月、井田地区では昨年10月に完成いたしました「家族と私の命を守る地震・津波タイムライン」に基づく訓練を重ね、さらなる浸透と充実を推進するとともに、浸水が想定される成川地区におきましても地震・津波タイムラインの構築を図ってまいります。
さらに、南海トラフ臨時情報の発表に伴う町としての必要な対応や行動項目を整理するため、国や県が策定するガイドライン等も参考に、「紀宝町南海トラフ臨時情報タイムライン」の構築を進めてまいります。
今後も、あらゆる災害から町民の命を守ることを最優先に、各自治会や自主防災組織のみなさまと連携を図るとともに、自助・共助・公助の災害対策をより強化し、災害に強い安全・安心なまちづくりに努めてまいります。
◇避難行動要支援者名簿システム構築導入事業
「避難行動要支援者名簿システム構築導入事業」につきましては、システムを構築することにより、住民基本台帳情報と介護保険情報等の福祉情報から、迅速に要支援者対象要件に基づく避難行動要支援者名簿の作成に取り組んでまいります。
また、この要支援者名簿を活用し、要支援者の状況や支援者の情報の把握に努め、災害時に特に支援が必要とされる方々への対応が円滑化するよう、個別避難計画の策定を進めてまいります。
次に、町民のみなさまの「いのちの安心」の実現のため、台風など異常気象時に、高齢化や障がい等により自力避難が困難な要支援者が、タクシーを利用して避難所まで移動した際に要した費用の一部を助成する「災害避難時タクシー利用料金助成制度」を創設し、避難環境の向上を図ってまいります。
◇消防関係
消防関係につきましては、能登半島地震において消防団の拠点である消防車庫や詰所の倒壊により、地域の消防団員が活動できない等の問題が発生いたしました。町におきましても消防車庫等の耐震化を図る必要がありますことから、鮒田班消防車庫兼避難所を整備してまいります。また、消防車両の更新計画に基づき、紀宝町消防団第2分団に配備している小型動力ポンプ積載車の更新を行ってまいります。
また、全国的に消防団員の確保が厳しい状況でありますことから、引き続き資機材の充実など活動しやすい環境の整備を行い、さらなる加入促進を図ってまいります。