- 発行日 :
- 自治体名 : 滋賀県守山市
- 広報紙名 : 広報もりやま 令和7年5月1日号
■祭礼は時を超えた歴史の語り部
GW5月5日(月・祝)の祭礼本番へ
若者の都会流出、子どもの減少など、数百年受け継がれてきた伝統の継承も徐々に難しくなっている中、地域ぐるみで取り組み、未来へ受け継いでいます。
多くの人に見物に来てもらい、地域の伝統と歴史にふれてもらうことが守り手にとっての最大のエールです。
◆「長刀(なぎなた)まつり」コロナ禍乗り越え、10年ぶりの踊り当番に意欲
▽小津神社(杉江町) 長刀まつり
ユネスコ無形文化遺産構成要素・国指定無形民俗文化財「近江のケンケト祭り長刀振り」杉江町(令和7年踊り当番)
約1、450年前、欽明(きんめい)天皇のころに琵琶湖のはんらんにより湖中へ流失した社殿を再建した際、氏子たちが喜びの踊りを奉納したのが、このまつりの始まりと言い伝えられています。
例年5月5日に小津神社とその周辺で奉納されます。小津・玉津の両学区11町で順番に踊りを担当し、8年に1度、当番が回ってきます。
令和7年は杉江町が踊り当番で、長刀行列や、きらびやかな衣装に身を包んだ子どもたちによるささら、太鼓を使った踊りが実施されます。
見どころは午前10時~11時ごろ。小津神社大鳥居前から長刀振りの行列が練り、神社境内で踊ります。
▽SNSを駆使、150人超の長刀行列であでやかに振る
中西 肇(なかにしはじむ)さん
杉江自治会長
コロナ禍の中止もあり、10年ぶりの踊り当番となりました。小津神社のおひざ元にあたる当番組ですから必ず成功させようと、例年より早くから準備を進めてきました。
祭礼に対する世代間の温度差や、遠方に住む参加者の距離を縮めてくれたのが住民の提案で始めたSNSです。おかげで150人を超える長刀行列を披露することができます。
たくさんの人に見てもらうことが励みになります。ぜひ、見に来てください。
・3月から猛練習をしています。4月13日は本番を想定した「勢ぞろい」で、いよいよ気分も盛り上がってきます。
・踊りの衣装や道具を新調したり、費用負担を軽減するためのクラウドファンディングも始めました。
・当日は、見物する人に安心してもらうため、駐車場や観覧席を用意しました。
・祭礼や練習をInstagramで発信中