- 発行日 :
- 自治体名 : 滋賀県守山市
- 広報紙名 : 広報もりやま 令和7年7月15日号
■善意の輪をつくる人たちの声を紹介します
●寄贈者 守山ロータリークラブ 立入 一道(たていりかずみち)会長
▽善意銀行は「三方よし」のツールです
守山ロータリークラブが市内の子ども食堂への支援を始めたのは5年前、会員同士の交流を深める例会の食事を減額(節食例会)して、青少年への寄付に充てようと考えたからです。当時の子ども食堂は困窮対策の側面が強かったようですが、今では青少年の居場所づくりや地域住民の交流の場として大切な場所になっているようです。私たちの支援が、子どもをはじめとして誰もが元気に過ごせる、魅力あるまちづくりの一助になれば幸いです。
地域社会への貢献を目的とする当クラブにとって善意銀行は、クラブにも受贈者にも世間にも良い「三方よし」のツールだと思います。
●寄贈者 カーブス アルプラザ守山
▽みんなの優しさを持ち寄れば 人生も心も豊かに
全国47都道府県の出店を機に、平成19年にフードドライブの活動が始まりました。守山店ではオープン当初から、会員さんに呼びかけて、食べきれない食品などを取りまとめて善意銀行に寄付しています。
支援を受け取られた人数や喜びの声を伺ったときは、地域の役に立てているという実感も湧いて、コーチも会員さんも一緒に感動しています。「正しい運動習慣」と「豊かな人生」は、カーブス全体の掲げている理念です。このような活動を通じて、運動以外でも地域貢献できることが、心の豊かさにつながっていると感じています。
●寄贈者 JAレーク滋賀 女性部 杉田 英子(すぎたひでこ)女性部長
▽農家だから 家族も社会もうれしい笑顔に
守山・野洲市内の女性が、いろいろな交流を楽しみながら活動しています。「愛の米ひとにぎり運動」は、私が農家に嫁いで、農協婦人部(現女性部)に参加した頃からある活動です。コロナ禍前までは、収穫したお米を持ち寄って、市内の施設に贈呈していました。現在はフードドライブにも取り組み、善意銀行に部員からの心ばかりをお届けしています。
私たちは「自分も家族も社会の皆さまにも安心・安全なものを食べてほしい」という思いがあります。これからも、この活動が地域貢献の一助になれば幸いです。
●受贈者 子ども食堂 多世代の居場所
まねきねこ 内谷 加世子(うちたにかよこ)さん
▽子ども食堂から、多世代の居場所づくりへ
児童の長期休みの時には子ども食堂を、普段は未就学児親子や高齢者、放課後の子どもたちに、おにぎりを用意して、多世代の居場所を作ろうと活動しています。
活動を始める時に、社協に保険の相談をしたのがきっかけで善意銀行を知り、支援をいただけるようになりました。
善意銀行や活動を通して、思いを寄せてくれるたくさんの人がいると心強く感じます。「誰かのために」は「自分のため」と考え、活動の中に喜びを見つけています。将来は大人が楽しめる居場所づくりも構想中です。
●受贈者 子ども食堂 居場所づくりと学習支援
ATLAS(アトラス) 日野 貴博(ひのたかひろ)さん
▽すべての人に居場所と出番を
困ったことがあったら社協に行こう、相談しようのスタンスで、困窮、ひきこもり、不登校、虐待など、さまざまな事情を抱えた人たちの居場所づくりをしています。始まった当初は子どもの貧困がピックアップされていましたが、今は年齢ごちゃまぜで小学生から20歳代まで。子ども食堂では偏食のある人もいるので缶詰などは本当にありがたいです。
善意銀行からの支援や周囲の人の支えのおかげで「世の中捨てたもんじゃない。すべての人に居場所と出番を」と、継続と充実に向け活動しています。
●ある男性寄贈者のおはなし
▽育てた野菜が喜ばれるうれしさ
長年、善意銀行に寄付していただいている市内60歳代の男性。きっかけは、社協だよりを見て、野菜なども寄付できると知ったから。自分の育てたスナップエンドウや冬瓜、柿、いちじくなどを収穫して受付窓口に持っていけば、すぐに子ども食堂や児童養護施設、福祉施設などの人々に届けてもらい、喜んでいただける。やりがいとうれしさを感じ、これからも続けていきたいとのことでした。
社協善意銀行では、いただいた農作物は、その日のうちに調整して施設などへお渡しできるよう努めています。
問合せ:
・健康福祉政策課【電話・有線電話】582-1123
・守山市社会福祉協議会【電話・有線電話】583-2923