くらし 施政方針 5つの重点施策

市長就任4期目を迎えた小椋市長が3月東近江市議会で述べた市政運営の基本方針を紹介します。

■3つの理念と5つの基本政策
▽3つの理念
・2度の合併でできたまちのスケールメリットをいかし、均衡のある地域の発展を目指す。
・市民の声をいかした市政運営を行う。
・豊かな歴史、文化、伝統を誇るまちの姿を子供たちに伝え、若者が夢を持てる地域にする。

▽5つの基本政策
1、地域の活性化と基盤整備
2、地域医療の充実
3、農林水産業の育成
4、教育・子育て支援の充実
5、安全、安心なまちづくり

これまで3期12年、3つの理念と5つの基本政策を掲げ、鈴鹿の山々から琵琶湖までが一つの市域となった森里川湖の多様性の広がる自然の中に、千年を超える歴史、文化、伝統が蓄積されたすばらしい東近江市の地域資源を磨き上げるとともに、自己完結ができるまち、質の高い暮らしが享受できるまちを目指し、さまざまな施策に取り組んできました。
市政の運営には継続性が大切です。今後もこれまで取り組んできた施策をさらに深化させ、市民の皆様が「東近江市で生まれ、育ち、生涯を通じてこのまちで充実した人生を過ごしている」と実感ができる、クオリティの高い魅力ある東近江市を目指して、より一層努力していきます。
その実現に向けて今後4年間においては、特に5つの基本政策を重点的に取り組んでまいります。

■地域経済の活性化と観光振興
多くの企業や店舗が本市に拠点を構え、地域経済の活性化につながるよう企業誘致や中心市街地活性化、商業振興などに積極的に取り組むとともに、市の知名度アップを図るため地域の特性をいかした観光施策を強力に推進し、地域がにぎわい、交流人口の増加につながる取組を進めます。

■地域農業の発展
近畿最大の耕地面積を誇る本市のポテンシャルをいかし、高収益作物の生産拡大や、スマート農業などを推進することで、米どころ東近江市の農業を守るための後継者の確保や、もうかる農業の実現など持続的な地域農業の発展を目指した取組を進めます。

■福祉施策と地域医療の充実
多様な福祉ニーズに対応するため、包括的な支援体制の構築に取り組むとともに、市内の医療機関などが連携し「地域でつくる総合病院」を目指し、先進医療をはじめ医療機関の機能や連携体制を強化することで質の高い医療を提供するなど地域医療の充実を図ります。

■切れ目ない子育てのための環境づくり
子供が健やかに育つまちを目指し、結婚から妊娠・出産・子育てまでの切れ目ない支援をより充実し、見守り支援体制の強化、待機児童の解消と保育環境の向上、学童保育所の整備・充実、教育環境の整備など若者が夢を持ち、安心して子どもを産み育てることができる環境づくりを進めます。

■都市基盤の整備と歴史・文化・伝統の磨き上げ
安全・安心な市民生活の確保、災害に強いまちづくり、さらに利便性を高めまちの発展に必要な市道整備や橋梁、上下水道施設などの長寿命化、(仮称)黒丸スマートインターチェンジや広域幹線道路の整備、近江鉄道線の更なる利便性の向上など都市基盤の整備や公共交通の機能強化、多様性のある自然と歴史・文化・伝統の磨き上げにより「魅力ある東近江市」につながる取組を進めるとともに、定住・移住施策にも取り組みます。

■今後の市政運営に当たって
10年先、20年先の東近江市を見据え、スケールメリットを最大限にいかして地域に活力を呼び起こし、さまざまな施策を前進させることで、「より強く、より豊かで、そしてやさしい東近江市」を目指し、全力を尽くします。
そのためにもこれまで以上に関係部局が十分に連携し、より効果が発揮できるよう組織の総合力をいかし、取り組んでいきます。
職員一人一人の知識や経験をいかし、市役所の組織力をさらに高めるとともに、市民の声に耳を傾けながら、市政運営に取り組みます。