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◆陸上男子円盤投(えんばんなげ) 近畿大会優勝 加納侑也(かのうゆうや)さん
6月14日(土)にたけびしスタジアム京都で行われた「第78回全国高等学校陸上競技対校選手権大会近畿地区予選会」の男子円盤投で、加納侑也さん(東桜谷)が自己新記録の44m2cmで優勝し、全国大会へ出場されました。

◇円盤投をはじめたきっかけ
中学1年生の冬に右足のけがで、男子100m走の種目を続けることが難しくなり、当時の陸上競技部顧問の先生から「投てき競技をしてみたら」との進言があり、円盤投へ種目転向されました。その後すぐの記録会では、好成績を収め先生を驚かせたそうです。また、自分も本格的に円盤投に挑戦したいと思い「練習用の円盤を買ってほしい」と家族にお願いし、近所の公園で練習されていました。

◇近畿大会優勝
試合では、用意されている10個程度の円盤の中から、錆さび具合や、滑り止めがのるかなどの確認を行い、使用する円盤を自分で選択します。円盤は、握ったりつかんだりするのではなく、遠心力で持つので滑り止めが重要になります。加納さんは、多種目も経験したうえで「円盤投は、簡単に記録が伸びず、一つ一つの技術が大切になり『ただ投げる』というシンプルだけど繊細で奥が深い魅力的な競技です」と話されました。
また、「今まで精神的に弱いところがあったので、今回の大会では、力まずにいつもどおり競技ができるようメンタルを鍛えました。初めて見る景色は、緊張するため、大会前日からしっかりと景色を覚えて本番に挑みました」と話されました。

◇今後の目標
「全国大会でも、いつもどおりに競技を行い、ベスト8に残って決勝戦に進出したいです。小柄な日本人は世界で戦うのは難しいと言われているけれど、滋賀県で来年開催される近畿・全国インターハイにも出場し、しっかりと経験を積んで、自分が日本人も世界で戦えることを証明したいです」と話されました。