子育て キャリア教育の充実で「学欲」(学ぶ意欲)を育みます 未来を拓く愛荘16年教育(4)

学びの意欲や意欲的に生きる原動力となるものに、「目標」・「夢」・「こころざし」・「なりたい自分」といったものがあります。愛荘町においては、これまでもキャリア教育(個人が社会や職業において自立するために必要な能力や態度を育む教育)を大切な教育活動として重視してきました。今、愛荘16年教育の中で、これまでのキャリア教育の質的転換を図る取組を行っています。つまり、単に「体験する」ことを目的とするのではなく、体験・出会い・交流等を経て、自分自身のことをじっくりふり返ったり、自分の将来をデザインしたり、今の自分を変えるための具体的な第一歩を踏み出したりするような、「自分自身に跳ね返る」学習をめざしています。
その一つの例として、今年度愛知中学校1年生では、「アントレプレナーシップ教育(起業家教育)」に取り組んでいます。アントレプレナーシップ教育は、自ら社会課題を見つけ、課題解決に向かってチャレンジしたり、他者との協働により解決策を探究したりすることができる知識・能力・態度を身に付ける教育であり、起業家を育成するためのビジネス教育ではありません。今年度の目的は、(1)「学校が面白い」と実感できる学校生活の充実を図る、(2)起業を体験しながら「自分」「地域」「仕事」についてリアルに学ぶ、(3)近江商人の志を学ぶことで地域愛を醸成する、としています。内容としては、中学生が愛荘町内で会社を経営するという設定で商売を考え、今年度の「町制施行20周年記念イベント」にて実際に販売し、可能性のあるものは町内協力者を募り商品化していくというものです。
全体15時間の学習の中では、実際にある日本の会社から経営理念等を学んだ上で、自分の会社の名前や自分のやりたい職種を決め、どういうターゲットの人々に、どんな「稼げる」商品を売るかを考えていくというような流れで学習が進んでいきます。ここでも、自分が主体となる学びが求められることになり、こうした学びが自身の仕事や将来を描くきっかけにもなると考えています。

問合せ:教育振興課
【電話】0749-42-8016