- 発行日 :
- 自治体名 : 滋賀県愛荘町
- 広報紙名 : 広報あいしょう 2025年10月号
■愛荘町町制施行20周年記念愛知川びんてまりの館開館25周年記念 びんてまり展
会期:10月5日(日)~10月26日(日)
会場:びんてまりの館企画展示ギャラリー・視聴覚室
時間:10時~18時
休館日:月・火曜日
※6日(月)、7日(火)は臨時開館します
▽関連行事/びん細工手まり保存会による制作工程の実演
日時:10月5日(日)、19日(日)、26日(日)(1)11時~(2)13時30分~(各1時間)
7月23日から8月1日まで、「夏休みびんてまり教室」が開催され、町内の小学5年生から中学2年生までの13人が参加し、保存会の方からからびんてまりの作り方を学びました。
最終日には、参加者全員が完成させ、「きれいにできた」「わかりやすく教えてもらえた」「来年も参加したい」と話していました。
■令和7年度秋季特別展
この秋、愛荘町町制施行20周年記念ならびに国スポ・障スポの開催にあわせて、秘仏である矢取地蔵にまつわる展覧会を開催します。
そこで今回は、秘仏である「木造地蔵菩薩立像(通称矢取地蔵尊)」について紹介します。
▽矢取地蔵とは?
矢取地蔵尊は、愛荘町岩倉にある仏心寺の収蔵庫に安置され、像高(高さ)96.9cm、造像年代は貞応3年(1224)11月と像の底の墨書に記載されている仏様です。手には黒羽の弓を持ち、彩色は一部剥がれていますが、造像年代を鑑みると比較的良好に残っています。
大正10年8月8日に指定を受け、現在国の重要文化財として、同じ仏心寺所蔵の木造聖観音立像とともに登録されています。
▽実はあの『今昔物語集』にも載っている!?
『今昔物語集』巻十七に「地蔵菩薩、小僧の形に変じて箭を受くる語」の中に、岩倉の矢取地蔵尊の話が出てきます。今回の展示では「矢取地蔵縁起絵巻」という資料も展示しますので、あわせてご観覧ください。
物語の内容は、昔、安孫子荘(現愛荘町、また狩野庄と記載するものもあります)と押立荘(現東近江市)で争いがありました。安孫子荘側が劣勢の際に一人の小法師が出てきて、安孫子荘側に矢を渡すと、その矢が次々と押立荘側に当たり、争いに勝利することができました。勝利後、氏寺に参拝したところ、地蔵に矢が刺さっていることに気づきます。実は矢を渡していた小法師が争いの最中に矢を受け姿を消していました。このことから、矢を拾い、渡してくれたのがこの地蔵だったということがわかり、新たに地蔵堂が建立されました。
▽最後に
今回紹介しました矢取地蔵尊は、秘仏として一般には公開されておらず、普段見ることができません。
本展覧会での矢取地蔵尊の展示は、9月27日(土)から10月26日(日)までとなっています。この機会にぜひご来館ください。
▽博物館企画展開催予告 令和7年9月27日(土)から12月7日(日)まで
展覧会名:百発百中!?仏心寺の仏様
会場:歴史文化博物館企画展示室
開館時間:午前10時から午後5時まで(最終受付は午後4時30分)
休館日:
月曜日・火曜日(ただし祝日の場合は開館)
祝日の翌日(10月8日、14日、15日、20日、21日、28日~31日)
※11月は全日開館
展示解説:10月5日(日)、10月26日(日)、11月16日(日)、11月30日(日)午前11時~、午後2時~
入館料:大人300円子ども150円(町内在住者の方は無料)